円下げ渋りや企業業績が気掛かり/後場の投資戦略

2019年1月11日 12:18

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20306.16;+142.36TOPIX;1526.80;+4.79

[後場の投資戦略]

 米国株の続伸や為替の円高一服を受けて日経平均は反発し、一時200円を超える上昇となった。ただ、朝方の買い一巡後は上値の重さが窺え、ファーストリテ<9983>の寄与を除けば上げ幅も限定的と言わざるを得ない。東京市場は3連休を控えており、積極的な買いを手掛けづらいところだろう。それに為替は円高一服したとはいえ、1ドル=108円台前半から半ばで下げ渋っている。引き続き企業の想定レートより円高推移していることは気掛かりとなる。

 また、前日は7&iHD<3382>などの小売り大手やFA(工場自動化)関連として注目される安川電<6506>が決算発表したものの、企業業績への安心感にはつながらなかったようだ。1月下旬からの決算発表本格化を控え、懸念材料の1つとして念頭に置いておきたい。一方で業績好調な中小型株を選別物色する動きが強まりそうだ。(小林大純)《AK》

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