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JR九州・門司港駅が創建時の姿で3月10日にオープン
門司港駅のグランドオープンを記念してJR九州が発売する「門司港駅記念SUGOCA」のイメージ。(画像: JR九州の発表資料より)[写真拡大]
●日本で初めて国の重要文化財となった駅
JR九州は、老朽化に伴って修繕や耐震補強工事を実施していたJR鹿児島本線の門司港駅について2019年3月10日にグランドオープンすると発表した。駅としては日本で初めて国の重要文化財に指定された駅であり、2012年より補修工事を開始していたが、工事完了に伴い春のダイヤ改正前にオープンとなる。九州の鉄道発祥の地となっている門司港駅が新しくなって九州の鉄道の玄関口となり、また観光資源としても期待されている。
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●創建時(大正時代)の姿をよみがえらせた駅舎
門司港駅は、今回の大幅な修繕工事に合わせて、外観に関しても創建時(大正3年当時)の姿に復元することを基本方針とした。外壁には石貼り風にモルタルを塗り、屋根には天然の石板をふいている。さらに屋根周りについても大正時代の駅舎を忠実に再現するような装飾が施されている。駅舎の正面に取り付けられている時計は、開業4年後に取り付けられたものであるが歴史的価値が高いものとして残されている。
●駅舎内もレトロな雰囲気を再現
門司港駅の復元工事では、駅舎内の造りも大正時代をほうふつとするような造りに変更されている。1階の基本内観は大正時代の雰囲気を再現し、壁には白い漆喰壁が使われている。2階部分には焦げ茶色のワニス塗装を施し、シャンデリアも復元される。レトロな室内だが、設備については最新鋭のものを取り入れ、カフェやレストランも併設される。レストランは開業当初に営業していた「みかど食堂」を現代版にアレンジした「NARISAWA」がオープンする。
●門司港レトロ地区のシンボル的な存在に
北九州市では門司港駅周辺を「門司港レトロ地区」として観光名所にしようとしている。九州の玄関口として栄えた時代の建物が数多く残っており、旧門司税関や旧大連航路上屋など、歴史的価値のあるものも多くある。今回の新しい門司港駅のオープンは、こうしたレトロ地区への玄関としてシンボル的な役割を果たすことが期待されている。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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