「しぶんぎ座流星群」の観察方法 「2018年ふたご座流星群」の結果から考察

2019年1月2日 20:12

小

中

大

印刷

「しぶんぎ座流星群」2019年1月4日3時頃 東京の星空(C)国立天文台

「しぶんぎ座流星群」2019年1月4日3時頃 東京の星空(C)国立天文台[写真拡大]

写真の拡大

 三大流星群の1つである「しぶんぎ座流星群」は、1年の最初を飾る流星群である。今年もっとも観察に適している時間帯は、4日の夜明け前の2~3時間だ。今回の流星群の「極大」は4日の午前11時頃と予想されており、その時間は日本での観察は出来ない。しかし日本では、4日の夜明け前の2~3時間は、月明かりの影響もなく、流星の数は空の暗い場所で1時間あたり最大30個程度と予想されており観察に適している。

【こちらも】1月6日に部分日食 現在の太陽活動の状況は 国立天文台

 放射点(流星が放射状に飛び出してくるように見える、天球上の1点のこと)は、「りゅう座」と「うしかい座」の境界付近にあり、4日午前3時頃には北東方向の北斗七星の真下付近にある。

 その他の三大流星群は8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」がある。

 2018年12月12日の夜から15日朝まで実施された、国立天文台が行う最後の天文現象観察キャンペーン「ふたご座流星群を眺めよう 2018」の集計結果が、12月28日に発表された。全部で1,397件(うち有効1,389件)の観察結果が寄せられた。北海道と日本海側で天気が悪かったようだが、その他の地域では良い天気に恵まれたところが多かったという。

 「1時間あたりの流星数」の結果では、3日間のうち2日目は4時台には20個を超えた。3日目は、14日21時台から15日5時台までは15個以上の流星が続き、特に多かったのは15日2時台の32個であった。流星群の流星は放射点の高度が高くなるほど多く出現する。この時の「ふたご座流星群」の放射点は、午前2時頃の高度が最も高くなったため、観察される流星の数もそれにつれて増えたことが反映された。

 ところが「観察日時ごとの報告数」の結果では、報告件数がもっとも多かったのは3日目の14日21時台の151件だった。14日の21時台から23時台までは140件以上の報告が続いたが、流星がもっとも多く見える時間帯の前に観察報告者のピークがあった。

 このことに関して、国立天文台では今回のふたご座流星群の「極大」の時刻が、14日の21時頃だったためではないかとしている。一方で、流星群の活動が(全地球的に)最も活発になる「極大」の日時と、日本で最も流星が多く見える日時は一致するとは限らない。今回のふたご座流星群の場合、日本で最も多く見ることができた時間帯は15日0時過ぎだった。

 親子で一緒に観察を行ったケースが多かった様子で、「初めて流星を見て感動した(子供)」「反抗期の息子が流星が見えるたびに喜んでいて癒やされた(母)」などのメッセージがたくさんあった。キャンペーンはもう終了となったが、しぶんぎ座流星群の観察も時間的に無理のない範囲で、寒さ対策を万全にして楽しんで観察してほしい。

関連キーワード国立天文台しぶんぎ座流星群

広告