24日の米国市場ダイジェスト:NYダウ653ドル安、政府機関の一部閉鎖を嫌気

2018年12月25日 07:52

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記事提供元:フィスコ


*07:52JST 24日の米国市場ダイジェスト:NYダウ653ドル安、政府機関の一部閉鎖を嫌気
■NY株式:NYダウ653ドル安、政府機関の一部閉鎖を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は653.17ドル安の21792.20、ナスダックは140.08ポイント安の6192.92で取引を終了した。午後1時までの短縮取引で閑散取引となる中、メキシコ国境の壁建設費用を含む暫定予算案が合意に至らず、前週から政府機関の一部閉鎖が続いており、政権運営への先行き懸念から大幅下落となった。ムニューシン財務長官が、金融市場の混乱を受けて主要銀行トップと相次いで電話会合を行ったとの報道も、投資家の不安を増大させた。セクター別では全面安となり、特に公益事業や家庭用品・パーソナル用品の下落が目立った。

政府機関の閉鎖を受けて金融市場の混乱が意識され、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、JPモルガン(JPM)、シティグループ(C)など金融関連株の下落が目立った。原油相場の下落で、石油のマラソン・オイル(MRO)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は、マスクCEOが納入遅延により連邦税控除が受けられない顧客については、同社が差額を負担すると表明したほか、中国での「モデル3」の値下げが明らかとなり下落した。

25日(火)はクリスマスの祝日となるため、米国株式相場は休場となる。

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■NY為替:ドルは主要通貨に対して下落、政局不透明感強まる

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円98銭から110円27銭まで下落し、110円43銭で引けた。トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の更迭を検討しているとの報道に続いて、再度FRBを批判したほか、来年1月まで継続すると見られる一部米国連邦政府の機関閉鎖なども懸念材料となり、ドル売りやリスク回避の円買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1439ドルまで買われた後に1.1397ドルまで反落し、1.1401ドルで引けた。ユーロ・円は、126円53銭から125円84銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2650ドルから1.2739ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9922フランから0.9863フランまで下落した。


■NY原油:大幅続落で42.53ドル、米国株安を嫌気した売りが強まる

NY原油先物2月限は大幅続落(NYMEX原油2月限終値:42.53 −3.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比−3.06ドルの42.53ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時42.36ドルまで売られた。米国株安を嫌気した売りが優勢となった。主要産油国による減産への期待はあるものの、米国の原油供給は減少しない可能性があるとの思惑が浮上しており、原油先物の上値は一段と重くなった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 22.73ドル -0.64ドル(-2.74%)
モルガン・スタンレー(MS) 37.01ドル -0.67ドル(-1.78%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.35ドル -3.70ドル(-2.31%)
インテル(INTC) 43.59ドル -1.25ドル(-2.79%)
アップル(AAPL) 146.83ドル -3.90ドル(-2.59%)
アルファベット(GOOG) 976.22ドル -3.32ドル(-0.34%)
フェイスブック(FB) 124.06ドル -0.89ドル(-0.71%)
キャタピラー(CAT) 116.95ドル -3.12ドル(-2.60%)
アルコア(AA) 25.15ドル -1.24ドル(-4.70%)
ウォルマート(WMT) 85.82ドル -1.31ドル(-1.50%)
スプリント(S) 5.61ドル -0.18ドル(-3.11%)《SF》

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