KDDIや大林組、5G使い遠隔操作による2台の建機の連携作業に成功

2018年12月14日 21:26

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実験の概要。(画像: 発表資料より)

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 KDDI、大林組およびNECの3社は14日、第5世代移動通信システム(5G)を使い、2台の建機を遠隔操作で連携作業させることに成功したと発表した。災害時など、二次災害の可能性がある現場での作業を想定したもので、作業員の安全を確保しながら迅速な復旧を目指す実験だ。

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 3社は以前から共同実験を行い、5Gによる建機の遠隔操作実験を行ってきた。2018年2月には5Gの通信による4K3Dカメラを使った建機の遠隔操作実験にも成功している。従来の4GやWi-Fiを使った通信では、通信速度が遅く映像と実際の操作に遅延が生じ、作業効率が大幅に低下することが問題だった。作業員が実際に建機に搭乗して操作を行った場合と比べると作業効率は50〜60%程度にまで低下する。

 そこで作業効率の改善に期待されていたのが、大容量のデータを高速で通信することができる5Gだ。5Gを使うことにより、遠隔操作による作業効率は約20%程度改善したという結果が報告されている。

 今回行われた実験では、バックホーが土砂をすくい上げ、ダンプにその土砂を積載して運搬するという作業が行われた。連携作業では建機同士の距離感の確保などが重要となるため、建機単体での作業よりも映像と操作のタイムラグはより大きな問題となる。建機同士の接触の可能性など危険性も伴うのだろう。この実験に成功したことで、実際の現場でもより複雑な作業を効率的に行い迅速な災害復旧が期待される。

 また、今回行われた実験では車載式の5G基地局を導入し、オペレーターのいる遠隔操作室は移動式のトレーラーハウスに設置された。そして、その5G基地局と遠隔操作室は無線エントランスで接続する。移動式を採用することで災害時にも迅速に遠隔操作環境を作ることができる。また、災害時には光回線などの固定回線が断線されている可能性も考えられるため、それを想定した実験だ。より実践的な実験と言えるだろう。

 さらに、音声制御システムを使った音声による建機の遠隔操作も行った。これにより1人のオペレーターで2台の建機を操作することにも成功している。(記事:風祭・記事一覧を見る

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