新興市場銘柄ダイジェスト:ナノキャリアが急伸、テックポイントはストップ高

2018年12月12日 15:30

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記事提供元:フィスコ


*15:30JST 新興市場銘柄ダイジェスト:ナノキャリアが急伸、テックポイントはストップ高
<4571> ナノキャリア 384 +23
急伸。独自技術の「ミセル化ナノ粒子」を用いたパイプライン「NC-6300」の臨床試験について、米国で実施している第1相パートで主要評価項目を達成したと発表している。肉腫をむ29人の固形がん患者への投与が実施され、安全性が確認された。今後、軟部肉腫の専門家との会議を経て米食品医薬品局(FDA)と優先審査や迅速承認などの開発方針を確認した後、第2相パートに移行する予定。


<6697> テックポイント 541 +80
ストップ高。米中貿易摩擦に関し、直近の業績に重大な悪影響が発生することは予想していないとコメント。主要顧客の中国Hikvision社が取引規制の対象に含まれているが、同社は「HD解像度アナログカメラシステム向け半導体の売上への悪影響は多大ではない」と説明。18年12月期第3四半期の四半期売上高が過去最高を記録したことを根拠の一つとしている。コメントを受け、買い安心感が広がったようだ。


<3760> ケイブ 739 +100
ストップ高比例配分。KeyHolder<4712>と資本業務提携すると発表。KeyHolderに対する第三者割当で76万株(増資後の発行済株式総数に対する所有割合19.63%)の新株を発行する。調達資金の約4.5億円は、新規スマートフォンネイティブゲームのアプリ開発費用などに充てる。ネットクレーンゲーム事業の新規展開における運営サポートを受けるほか、スマホゲームのアプリ開発などで協力する。


<2438> アスカネット 1467 +100
大幅に3日ぶり反発。19年4月期第2四半期累計の営業利益を前年同期比10.4%増の3.06億円と発表。パーソナルパブリッシングサービス事業で、スマートフォンで撮影された写真を使ったフォトブックや写真プリントのOEM供給が伸長。第1四半期(1.1%減の1.39億円)から利益の伸びが加速していることが評価され、買いが集まった。通期予想は前期比2.2%増の8.06億円で据え置いた。進捗率は38%。


<3906> ALBERT 15120 +290
大幅続伸。KDDI<9433>との資本業務提携契約の締結を決めたと発表。KDDIはALBERT株9万7700株(発行済株式総数の3.09%)を市場外の相対取引で主要株主から取得する。また、KDDIグループに対しデータ分析支援業務を提供するほか、データ分析支援業務にかかる共同販売及びAIソリューションの共同開発・販売、KDDIグループ社員に対するデータサイエンティスト教育の実施などを行う。


<3996> サインポスト 4715 +390
大幅に3日ぶり反発。従来から東証マザーズ市場の制度信用銘柄に選定されているが、新たに貸借銘柄に選定されたと発表している。選定日は12日。同社は「当社株式の流動性及び需給関係の向上を促進し、売買の活性化と公正な価格形成に資する」とコメントしている。日証金も貸借銘柄に追加した。前日までの続落を受け、値頃感があるとの見方も買いにつながったようだ。《DM》

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