JR川崎駅前の「川崎ルフロン」、集客の目玉に水族館を2020年開業

2018年12月12日 09:11

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水族館のイメージ。(画像: 住商アーバン開発の発表資料より)

水族館のイメージ。(画像: 住商アーバン開発の発表資料より)[写真拡大]

  • AIやIoTを活用した水族館にするという。
  • 川崎ルフロンのイメージ。

 川崎市川崎区日進町のJR川崎駅前にある商業施設・川崎ルフロンの大規模改修で、集客の目玉として新たに水族館が2020年夏に開業することになった。施設を管理、運営する住商アーバン開発が11日、明らかにしたもので、既存の駅前商業施設と一体となった水族館の開設は国内で初めてになるという。

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 川崎ルフロンは川崎駅東口にある地下2階、地上10階建ての商業施設で、上場不動産投資信託(REIT)の日本リテールファンド投資法人が所有し、1月に丸井川崎店が撤退したのを機に段階的な大規模改修を進めている。

 水族館は9~10階に入居する。水族館運営で実績を持つ民間企業を誘致し、定期建物賃貸借契約を結ぶ。具体的な企業名や水族館の規模、概要など詳細は明らかにしていないが、霧や滝など自然環境をさまざまな手法を用いて表現し、動物や水棲生物と自然が融合した臨場感あふれる演出をするとしている。場所が商業施設内だけに、昼間だけでなく夜も楽しめる工夫を施す。

 水族館は民間が運営し、従来にないユニークな展示を進めることで大きな集客力を持つ例が出てきた。2005年に開業した東京都港区のアクアパーク品川は174万人、2012年に開業した東京都墨田区のすみだ水族館は143万人の年間入場者を集めている。

 川崎駅東口の商業施設は西口のラゾーナ川崎プラザに押され、このところ元気がなかったが、川崎市内に水族館がないことから、住商アーバン開発は東口に人の流れを呼び戻す集客の目玉として期待している。

 段階的に進める大規模改修では、水族館に先立って2019年4月、2階にフードコート、一部の専門店がオープンする。2019年夏には川崎駅東口で最大規模となるスーパーのライフが開業するほか、ヨドバシカメラ側の専門店も新たに登場する。

 2019年の開業店舗は約60店を予定しており、アウトドア・登山用品のモンベル、生活雑貨のデコホームなど川崎駅前初出店の店もある。核店舗のヨドバシカメラは売り場面積を広げ、取扱商品を拡大する方針。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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