記事提供元:フィスコ
*10:31JST 【中国の視点】米ドル上昇:19年末に終結か、新興国株式市場は上昇も
2018年に上昇軌道を辿っている米ドルについて、2019年末に終結を向かうとの見方は出ている。
中国のエコノミストは、2018年の米ドル上昇について、米経済が予想以上に成長していることや減税効果などが背景にあると指摘。ただ、景気刺激策の効果は2019年には徐々に弱まる上、利上げに伴う資金調達コストの増加を受け、米ドルの上昇は19年末に終わるとの見方を示した。
エコノミストは、米ドルは現在10-15%過大評価されており、これに伴う米ドル建て資産も実際より高く評価されていると指摘。これとは対照的に新興国の資産は過小評価されている。米国への資金流入が加速しているため、これが2018年の米ドル上昇につながっていると強調された。
一方、2019年の新興国経済の成長ペースは先進国を上回ると予測されている。また、株式市場においても先進国よりも新興国の上昇率が高いとみられている。新興国経済におけるウエートの高い中国経済は19年4-6月期から安定成長に回復すると予想されている。
国際金融資本は19年に米国などから新興国に向かう可能性が高まっているため、米ドルの上昇は19年末に終結に向かう公算が大きい。
なお、28日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演では、足元の金利水準が中立を僅かに下回るとの考えが示された。これに伴い、米追加利上げ見通しが大きく後退した。《AN》
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