高安10勝目 逆転優勝へ向け2敗守る

2018年11月23日 09:34

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 大相撲九州場所12日目、 大関・高安は結びで大関・栃ノ心を退け10勝目を挙げた。優勝争いの単独トップを行く小結・貴景勝も1敗を守り11勝目。2敗は高安唯一人となった。

■3大関で唯一の優勝争いを

 東の正大関・豪栄道が右上腕の負傷により休場が伝えられた12日目の結び。貴景勝を星一つの差で追う高安とここまで既に5敗を喫している栃ノ心。

 立ち合いでは両者、共にのけ反るほどの激しさで真正面からぶつかった。そしてすぐさま土俵中央での差し手争いへ。栃ノ心が右四つの形、同時に高安は左の上手を掴む。高安が頭を潜り込ませながら体を引きつけると栃ノ心はまわしが離れ一瞬で形勢不利に。動きを止めた栃ノ心に対し体を開きながら左上手投げを打つ高安。こらえられず一直線に栃ノ心は土俵の外へ出て勝負あり。今場所のここまでの両力士の勢いが表れた内容だった。

 優勝争いの先頭を行く貴景勝はこの日の取り組みで玉鷲を下し1敗を守っている。2敗で追う高安は追いかける立場としての重圧を背負いながら挑んだ結びの栃ノ心戦も危なげなく勝利を納め、星を二桁に乗せた。敗れた栃ノ心はこれで6敗目、前日の勝利により今年の年間最多勝を決めたものの、福岡の地での勝ち越しは未だ届かずにいる。今場所唯一の大関同士の取り組みは明と暗がはっきりと分かれた。

■好調・貴景勝を食い止め初優勝を

 3横綱が休場の九州場所、3人の大関も内2人が優勝争いから姿を消した。2敗で並んでいた平幕の大栄翔と碧山も敗れた為、貴景勝を1差で追うのは高安のみとなった。

 連日、盤石の相撲を披露する小結・貴景勝を逃がすまいと高安も白星を重ねる。復活が期待された兄弟子・稀勢の里の初日の相手だった貴景勝にこのまま追いすがり14日目以降に組まれるであろう直接対決で制することこそ、大関としての意地を貫くと言える。その先に念願である自身の初優勝も見えてくるはずだ。

 横綱・大関不振の話題が相次ぐ今場所、上位陣最後の砦となった高安。威信を賭けて残り3日間の土俵に挑む。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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