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小惑星探査機Dawn、燃料を使い切りミッション終了
NASAは2日、小惑星探査機Dawnのミッション終了を発表した(プレスリリース)。
Dawnは10月31日と11月1日、予定されていたDeep Space Networkとの通信セッションが行えなかったという。フライトチームは可能性のあるさまざまな原因を排除していき、姿勢制御用の燃料として使用するヒドラジンを使い切ったとの結論に達する。燃料を使い切るとDawnはアンテナを地球に向けることや、充電のため太陽光パネルを太陽に向けることができなくなるため、ミッションは燃料切れとともに終了する計画だった。
2007年に打ち上げられたDawnは主小惑星帯で最も大きな2つの天体を探査してきた。2011年に小惑星Vestaへ到着し、主小惑星帯の天体を周回する初の宇宙機となる。2015年には準惑星Ceresに到着して準惑星を訪問する初の宇宙機となり、地球外の2つのターゲットを周回する初の宇宙機ともなった。
Dawnはヒドラジンを最後の一滴まで使い切り、初期の太陽系で天体がどのように形成され、発展していったのかについて重要な知見をもたらした。Ceresは生命誕生につながる化学を研究する科学者にとって興味深い環境を持つことから、NASAではDawnが接触してCeresを汚染しないよう厳格な保護対策を講じている。Dawnは少なくとも20年間は軌道上を周回し続け、99%の信頼度で少なくとも50年間は周回を続けられると考えられているとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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