「終活」に便利な鎌倉新書のEC事業

2018年11月2日 08:25

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就活やら婚活は、私にとっては半世紀近く前の話。いま最も身近なのは「終活」。天国か地獄かは分からないが、あの世とやらに旅立つためにどう備えるかである。その意味で興味深いEC企業がある。鎌倉新書。「葬儀」「仏壇」「墓石」のポータルサイトを運営している。社名の由来は1984年の創業時に、仏壇・仏具向けの書籍を刊行していたことによる。現在でも「月刊仏事」にはじまり広義の葬祭業者向けの書籍を出版している。

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 いまの主業の軸になっているポータルサイトは以下の3つ。

★いい葬儀: 2000年に立ち上げている。サイトを覗いた人は地域あるいは予算に応じた、葬儀料の見積もりを比較することができる。全国約8000の葬儀社と提携している。

★いい仏壇: 03年に開設。全国8000社以上の仏具店と提携。需要にマッチした仏壇・仏具を選択できる。

★いいお墓: 03年にスタート。全国7600社以上の墓地・霊園と提携しており、希望に沿う墓を検索できる。

 そして各サイトの運営と並行し、コールセンターによる「葬儀」「仏壇」「墓地」に関する相談体制が整備されている。また前記のサイトの他にも「看取り.com」という、看取りまで面倒を見てくれる老人ホーム・介護施設や、在宅診療所の情報を提供するサイトなども運営されている。いずれのケースでも鎌倉新書の収入は「紹介料」+「サイト上の広告料」。

 ところで昨今、「家庭葬」などシンプルな葬祭の在り方が問沙汰され広まりを見せている。同社の収益に影響はないのか。現状を見る限り「マイナス要因」の状況は見て取れない。17年1月期「16.1%増収、45.1%営業増益、64.0%最終増益」に続き前期も「28.3%増収、23.7%営業増益、23.5%最終増益」。そして今期も「28.7%の増収(22億円)、28.4%の営業増益(5億2000万円)、33.4%の最終増益(3億4000万円)」計画で立ち上がった。

 が、備えあれば憂いなしなのか。これまでの商圏に隣接する「相続税ソリューション」「死後事務処理代行」「シニア向けパソコン教室」などの展開にも乗り出している。「死もまた商売なり」としたら叱られるだろうか。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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