国際石油開発帝石が準メジャー奪取視野の理由

2018年11月1日 08:14

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 国際石油開発帝石(INPEX)の上田隆之社長は9月3日、SanKeiBizのインタビューに「かなりチャレンジングな目標」としつつも「世界トップ10(準メジャー)に達したい」と公言した。その背景となったのは何か。

【こちらも】国際石油開発帝石の豪州での快挙

 無資源国・日本にとり安定したエネルギーの供給のためには、ガス田開発は不可欠。そして産出ガスを日本に持ち込むためには、液化天然ガス(LNG)化が不可避だ。が、そうした一連の流れは、INPEX社1社ではなしえない。あくまでメジャーが主導権を握り、ことを進めてきたのがこれまでの常だった。結果、共同開発に参画しながらも日本に持ち込まれるLNGは総量の2-3割にとどまっていた。

 それがオーストラリア北西部沖の大型開発案件「イクシスLNGプロジェクト」を機に、様相に変化が生じ始めた。同プロジェクトにはフランスの石油開発大手のトラル(メジャーの一角)なども参加していた。しかしトラル以下をはじめとする開発参加企業は「資源価格の軟調」という現状下で、「オペレーター役」と呼ばれる開発全体を指揮する立場に立とうとしなかった。必要以上の負担を回避した。結果、INPEXに「オペレーター役」のお鉢が回ってきた。社内の議論は割れた。だが受けた。開発は大成功だった。リスクを取りにいったことが功を奏し、年間約890万tの生産量のうち約7割が日本向けとなった。斯界に詳しい筋はこう言う。

 「オペレーター役を果たしたという実績が大きい。今後、これまで以上に大規模なガス田開発への参加が可能になり、準メジャークラス入りに貴重な実績になった。INPEXでは2022年度の最終利益目標を1500億円程度としているが、過半はイクシスの貢献」とし、こう続けた。「インドネシアのアバディLNGプロジェクト(20年代後半に生産開始予定)でも、オペレーター役としてINPEXの名が既に問沙汰されている」。

 真に日本に世界10位内に数えられるエネルギー開発の準メジャーが誕生するのか。期待を持って見守りたい。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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