福島県沖の浮体式洋上風力発電施設、採算性の問題から一部撤去へ

2018年10月31日 09:00

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記事提供元:スラド

 震災後に福島県沖に設置された浮体式洋上風力発電施設の一部が、「採算が見込めない」との理由で撤去される方針とのこと(事業総括委員会による報告書東京新聞)。

 この発電施設は洋上変電所「ふくしま絆」と出力2MWの「ふくしま未来」(日立製)、7MWの「ふくしま新風」(三菱重工製)、5MWの「ふくしま浜風」(日立製)で構成されている。撤去される方向となっているのはそのうち最大となる直径167mの風車を備える「ふくしま新風」。

 「ふくしま新風」は実証機として建造され2015年2月から運転が開始されたもので、「世界初のデジタル可変容量制御による油圧式ドライブトレイン」を搭載するなど実験的な構成になっているが、重要部品の磨耗が激しいといった問題が見つかり、またバルブや油圧ホースなどでの不具合も多く発生していたという。そのため稼働率も低く、2017年6月から1年間の設備利用率は3.7%と低い水準だったうえ、各部品の寿命の分析・予測もまだ行えておらず、「研究・開発段階を脱していない状況」とされている。これに加え、個々の部品が特注品で高額なため維持管理費がかさむと言うことで、今後の商用運転は困難という判断に至ったようだ。

 一方、2013年より稼働している「ふくしま未来」は量産商用機を使用していたため信頼性が高く2017年7月から1年間の設備利用率は32.9%で、稼働率も高かった。また2017年より稼働している「ふくしま浜風」は実証機のため不具合が続き、稼働率は低く2017年7月から1年間設備利用率は18.5%となっているが、今後改善が見込まれる状態だという。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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