BMW・X7発表 3列シートSAV(スポーツ・アクティビティー・ビークル)

2018年10月23日 21:11

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BMW・X7(画像: BMW Group)

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 BMWは10月17日、SUV[BMWはSAV(スポーツ・アクティビティー・ビークル)と呼ぶ]としては最高位になるモデル「X7」を発表した。全長×全幅×全高=5151×2000×1805mm、ホイールベースは3105mmで、Xシリーズ最上級のラグジュアリーモデルとなる。デザインは、2017年9月のフランクフルトモーターショーに出品された「X7 iパフォーマンス」コンセプトカーとほとんど同一のようだ。

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 最近のBMWの手法に基づく大型のキドニーグリルと、薄型となるLEDヘッドライトは内側がブルーに光るレーザーライトを採用し、オプションではあるがハイビームで600mの照射距離を示している。ドイツの高速走行には必要な距離なのであろう。また自動運転としては、アウトバーンなどでの高速走行時に、どのくらいの認知距離を持たせるのか興味が出てくる。

 BMW・X7はインテリアも豪華なようで、「スカイラウンジ」と名付けて1万5千個のLEDライトでイルミネートされるようだ。また、最近のメーターパネルなど表示パネルの大型化の必要性から、12.3インチのインフォメーションディスプレイが装備される。シートについては3列を選ぶことができ、2列目シートはセパレートを選ぶことも可能だ。2列シート仕様もあるようだ。荷室容量は326リッターから2120リッターまで展開可能のようで、その運搬能力はさすが大型車であると感じる。全ての座席は電動で、荷室に設けられたスイッチで車高を40mm下げて荷物の積み下ろしをしやすくする工夫もある。

 パワーユニットのラインナップは、ガソリンエンジン「xDrive40i」では直列6気筒で最高出力340ps最大トルク450Nm、「xDrive50i」ではV8気筒で最高出力462ps最大トルク650Nm。ディーゼルエンジン「xDrive30d」では直列6気筒で最高出力265ps最大トルク620Nm、「M50d」では直6最高出力400ps最大トルク760Nmとしている。トランスミッションは、8段ATとなる。ATを採用しているところを見ると、ある程度のラフロード走破性を考えてあるのかもしれない。スバル・フォレスターのような電動アシストの予定はないようで、大排気量、大トルクで押していくようだ。

 興味深いのはサスペンションで、オートマチックセルフレベリング機構を備えたことだ。それは、エアサスペンションでかなえられた。さらに、138km/hの速度を超えると自動的に車高が20mm下がるようになっているようだ。これはBMWらしく、SUVで重心が高くなり高速走行が不安定にならないように、ラフロードと高速運転性能の両立を図ったのであろう。運転席から車高の変更は2段階できるようだ。オフロード走行に備えて車高を40mm高くでき、荷物の積み下ろしのためには荷室のスイッチで車高を40mm下げられると言う。BMW最高位のX7にふさわしい装備となっている。

 世界はSUVに動いているが、BMW・X7は、2019年3月に欧州と北米市場で販売を開始し、9月に日本で販売開始される予定だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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