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出産?帝王切開?? 今期『プリキュア』は様々な社会問題に挑む
10月7日に放映された『HUGっと!プリキュア』作中において、“帝王切開”を取り上げたことで話題となっている。
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今期の「プリキュア」ではこのような妊娠・出産以外にも、高齢化問題、いじめ、ジェンダー要素など、様々な問題や考え方に正面から向き合う“良作アニメ”として取り上げられているようだ。
■妊娠、出産、帝王切開、今度の「プリキュア」はかなりの異例?
現在テレビ朝日系列で放映中の『HUGっと!(はぐっと)プリキュア』が話題となっている。本作は「プリキュアシリーズ」として製作された通算15作目、13代目のプリキュアだ。(※シリーズ中2作続いたプリキュアがあるため)
タイトルの“HUG(=抱っこ)”からもわかるように、番組は「子育て」や「子どもを守るお母さん」をテーマとして、赤ちゃんや人、さらに世界のために戦うストーリー。主人公の野乃はなは、仲間とともに不思議な赤ちゃん・はぐたんのお世話をしながら悪の組織と戦う中学2年生の少女だ。
これまでも“友情”や“恋愛”など、さまざまなテーマを掲げながら放映されてきた「プリキュア」シリーズだったが、今期の『HUGっと!プリキュア』は少しだけ異例だった。10月7日に放映された第35話「命の輝き!さあやはお医者さん?」では、お腹の子供が“逆子”のため帝王切開に悩む母親に対して「帝王切開はつまづきではない、立派なお産だ」と語られている。さらに帝王切開に対するネットでの偏見や古い考えに対しても、毅然とした姿勢を見せているうえ、キャラクターが妊娠体験ができるスーツ装着もしているのだ。
実は8月12日放映の第27話「先生のパパ修業!こんにちは、あかちゃん!」では、終盤に3分もの時間をかけてリアルな出産シーンが描かれたことで、大きな話題となっていた。女児アニメながら、この話では出産を“男性目線”で描かれたことで、多くの女性から共感を持たれたようだ。
■社会問題と向き合う『HUGっと!プリキュア』
本作が取り上げるのは、赤ん坊やその母親だけではない。
主人公・はなのおばあちゃんが登場した回では「高齢化問題」が取り上げられ、はなの過去が描かれた「いじめ問題」も。そして9月23日に放送された第33話「要注意!クライアンス社の採用活動!?」では、中性的な美しい容姿を持つ少年・若宮アンリを中心にジェンダー要素を盛り込んだ話が展開。「男の子だってお姫様になってもいい」の台詞とともに価値観の多様性を問うたことで、こちらもネットを中心に大きな話題となっていた。
このような問題に真正面取り組むかのような本作に対して、多くのファンからは好意的な意見が寄せられてはいるようだ。しかしなかには「プリキュアにそのような要素は必要ない」や「幼児が見る番組でやりすぎでは?」など、いくつもの不満の声があげられているのも事実である。
10月14日放映される第36話「フレフレ!伝説のプリキュア大集合!!」と翌週第37話において、TVシリーズでは初となる“歴代プリキュア”が終結!こちらも様々なメディアに取り上げられ、大きなニュースとなるほどの話題性を誇っている。
時代を写すと言っても過言ではない「プリキュア」は、その時代時代の女の子たちや多くのファンを夢中にさせてきた。これからもファンとともに歩む「プリキュア」でいて欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=twEEQjo1iZQ
HUGっと!プリキュア 第36話予告 「フレフレ!伝説のプリキュア大集合!!」(記事:高塔・記事一覧を見る)
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