積水ハウス、“幸せ研究”の成果から生まれた脱LDKの新コンセプトモデル発表

2018年10月7日 19:34

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記事提供元:エコノミックニュース

積水ハウスの新コンセプトモデル「IS ROY+E Family Suite(イズ・ロイエ ファミリースイート)」。家族の適度な距離感を保つ心地よい多目的な大空間リビングが大きな特徴

積水ハウスの新コンセプトモデル「IS ROY+E Family Suite(イズ・ロイエ ファミリースイート)」。家族の適度な距離感を保つ心地よい多目的な大空間リビングが大きな特徴[写真拡大]

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 今年8月に「住めば住むほど幸せ住まい」を研究する「住生活研究所」を発足させた積水ハウスが、いち早くその成果を示す新コンセプトモデルを発表。同時にモデルハウスを公開した。

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 発表となった「IS ROY+E Family Suite(イズ・ロイエ ファミリースイート)」は、これまでの住宅レイアウトの主流だった「LDK」というようなステレオタイプな発想から脱却する、適度な距離感を保つ心地よい大空間リビング「わが家だけのファミリースイート」を中心に据えるという新コンセプトモデルだ。

 同社の住生活研究所・所長の河崎由美子氏によると「LDK発想は、戦後まもなくの公団住宅が目指した寝食分離発想のDKプランから誕生したレイアウトで、家族の暮らし方が大きく変わっているのに、半世紀以上も前のコンセプトを引きずっている。これで良いのかという疑問から新たなリビングのあり方の研究を開始した」という。

 この発想から始まった調査で分かったことは、家族がそれぞれリビングで過ごす時間が1日の大半を占めるということ。河崎氏の説明では「リビングに居る時間は14.5時間」に及ぶという。そのリビングで何をしているかというと、同じテレビ番組を観ることや家族で食事をする、お茶をしたりお酒を愉しむ、子どもと遊ぶなど「一緒にする」ことのほか、スマホやタブレット・PCを使ったり、読書や子どもの宿題や勉強、果ては昼寝を含めた仮眠まで、「一人ひとり、それぞれでする」ことなど、きわめて多岐に上ることが分かった。

 河崎氏の言葉を借りると「一緒に“居る”ことと一緒に“する”ことは、実はイコールでは無かった」ということが分かったわけだ。ならば、一緒に居ながらにして、思い思いに過ごすこともできるリビングをつくる、という発想から、お互いの気配を感じながら心地よい距離感でつながる多用途で使える仕切りのない20~30畳ほどの大空間リビング「Family Suite(ファミリースイート)」を家の中心に配置するというコンセプトが生まれた。

 「イズ・ロイエ ファミリースイート」の構造は鉄骨造で、大空間を実現するためダイナミックビームを用いた。ダイナミックビームは、同社が独自開発した大断面梁で、同社標準梁の約10倍の強度を持った鋼材梁だ。鉄骨商品開発室長の古村嘉浩氏によるとこの高強度梁を「2本設置することで、30〜40坪ほどのコンパクトな住宅でも最大スパン7mの柱や仕切りのない大空間リビングを実現できる」という。積水ハウスの高級ブランド「イズ・シリーズ」のラインナップでありながら、コンパクトなサイズでも室内は広々という若いファミリー世代にも嬉しい商品設計となっている。

 同時に業界で最高水準の断熱性能を持った超高断熱アルミ樹脂複合サッシと複層ガラスで、室内温度変化の少ない快適な住まいを実現。ZEH(ネット・セロ・エネルギー・ハウス)にも対応する。さらに構造がシンプルなため、将来のリノベーションにも柔軟に対応しやすいことも大きな特徴である。

 今回の積水ハウスの「イズ・ロイエ ファミリースイート」では、幸せ研究の成果をもとにしたコンセプトメイキングの段階で、家族みんなの“居どころ”と家族それぞれの“居どころ”となる「適度な距離感を保つ心地よい大空間リビング」を中心として、家づくりを目指しているところが肝になっている。今後の幸せ研究の広がりにも期待したい。(編集担当:吉田恒)

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