日本のスマホ利用料、海外と比べて一概に高くはない 総務省が調査

2018年9月20日 23:20

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記事提供元:スラド

 総務省が2017年度版の電気通信サービスに係る内外価格差調査結果を発表した。「携帯料金、東京が「世界最高」…パリの4.2倍(読売新聞)」などとその一部を切り取って伝えているメディアもあるが、実際のところは日本のスマートフォン利用料金は海外と比べて一概に高いとは言えないという調査結果となっている。

 調査対象としたのは東京、米ニューヨーク、英ロンドン、仏パリ、独デュッセルドルフ、韓ソウルの6か国・6都市。MNO事業者は各都市上位3事業者、MVNO事業者およびフィーチャーフォンについては各都市で最もシェアの高い事業者を選択して2018年3月時点の料金を調べている。なお、通貨換算は原則として現実の為替レートではなく購買力平価ベースで行っている。

 実際に調査結果を見てみると、発表資料内でも次のように記載されているとおり、必ずしも東京の携帯電話料金が高いというわけではない。

 ○スマートフォンユーザ(MNO)について、東京の支払額は、2GB、5GBでは中位の水準、20GB では高い水準となっている。
○ スマートフォンユーザ(MVNO)について、東京の支払額は、中位の水準となっている。
○ フィーチャーフォンユーザについて、東京の支払額は、ロンドン、パリに次いで低廉な水準となっている。

 全体的にロンドンやパリ、デュッセルドルフの料金は低廉、東京・ニューヨーク・ソウルの料金は高めの傾向があるが、データ通信量が2GB/5GBの場合、東京のトータルでの料金は最も高いニューヨークと比較して5~6割程度で、またソウルと比べても安い。また、通信量が20GBの場合は6か国で最も高いという結果であるものの、ニューヨークとほぼ同水準だ。

 ただ、データ通信量が2GB/5GBの例で提示されているキャリアはソフトバンク、20GBの場合はKDDIであり、シェア1位のNTTドコモの場合、データ通信量が2/5/20GBのいずれの場合でもニューヨークと同規模以上の高水準な料金となっている。

 さらに、通信料金と端末割賦代金が一体となった料金プラン(具体的にはiPhone 8 64GBを購入した場合)の料金についてシェア1位の事業者のトータルの支払い料金を比較したところ、東京(NTTドコモ)は通信量2/5/20GBのいずれの場合もニューヨークやソウルよりも支払い額が低いという結果となっている。

 いっぽう、海外では複数回線契約時の割引きが充実していることもあり、「家族4人で利用した場合の1人あたり料金」については東京(NTTドコモ)は他国と比較してかなり高めの料金になっている。

 さらに、MVNO(楽天)についてはデータ通信量2/5/20GBのいずれにおいてもロンドン・パリよりは高いもののニューヨークよりは安い状況だ。また、フィーチャーフォンについてもニューヨーク・ソウルより安くなっている。

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