ウェーブロックホールディングスは下値固め完了感、19年3月期利益横ばい予想だが保守的

2018年9月11日 09:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ウェーブロックホールディングス<7940>(東1)はインテリア事業、編織事業、産業資材・包材事業、アドバンストテクノロジー事業を展開している。19年3月期第1四半期の進捗率は順調だった。通期利益横ばい予想だが保守的だろう。株価は下値固め完了感を強めている。低PERも見直して反発を期待したい。

■インテリア事業やアドバンストテクノロジー事業など展開

 壁紙などのインテリア事業、防虫網などの編織事業、不燃シートや食品容器などの産業資材・包材事業、金属調加飾フィルムやPMMA/PC2層シートなどのアドバンストテクノロジー事業を展開している。

■19年3月期1Q進捗率順調、通期利益横ばい予想だが保守的、

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.9%増の285億円、営業利益が0.3%増の18億40百万円、経常利益が0.7%増の21億60百万円、純利益が0.3%増の16億円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比0.9%減の75億77百万円で、営業利益が23.5%減の5億69百万円、経常利益が14.1%減の7億07百万円、純利益が15.4%減の5億06百万円だった。原材料価格高騰と販売価格転嫁のタイムラグや新規プロジェクト立ち上げ費用負担で減益だった。  通期ベースでは、インテリア事業、編織事業、産業資材・包材事業においては大口取引先との取引拡大やコストダウン、アドバンストテクノロジー事業においては新規案件の確実な獲得などを推進する。原材料価格高騰に対する販売価格転嫁は下期に効果が発現する見込みとしている。

 第1四半期は減益だったが、通期予想に対する進捗率は売上高26.6%、営業利益30.9%と順調である。通期利益横ばい予想だが保守的だろう。

■株価は下値固め完了感

 18年7月31日発表の自己株式取得(上限50万株・6億50百万円、取得期間18年8月1日~19年3月29日)は、8月31日時点で累計取得株式数が12万600株となっている。なお8月22日には大株主のエンタイア社が当社株式の全てを売却した旨の連絡を受けたと発表している。

 株価は安値圏1000円近辺でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。9月10日の終値は984円、今期予想連結PERは約6倍、時価総額は約109億円である。低PERも見直して反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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