サイズダウン戦略車 トヨタ・シエンタ、ビックチェンジ 最強のミニミニバンの復活

2018年9月6日 21:39

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 2015年7月、販売中止していたシエンタがモデルチェンジして再デビューしたとき、ジャーナリストの評価は大きく割れた。「トレッキングシューズ」からヒントを得たというデザインは「売れない」との声も聴かれていた。しかし、ふたを開けてみれば販売上位となり、現在でも乗用車登録台数の5位前後を占める売れ筋常連だ。

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 日本の自動車市場全体が軽自動車にサイズダウンする中で、ミニバンから買い替えの受け皿として、シエンタは「サイズダウン戦略車」ともいえる切り札だった。3列シートに込められた狙いは、トヨタのユーザーへの回答であり、日本市場を見捨てていない姿勢の表れとも感じる。

 しかし発売から3年、運転支援装置などの更新が必要不可欠な現代では、ぎりぎりのサイクルだろう。これで再びホンダ・フリードを凌ぐ勢いを見せたいところである。マイナーチェンジは、2018年9月11日に発表になるようだ。

 車のデザインは、ユーザーの趣向性で「人気」が決まり、売れ行きに大きな影響を及ぼす。しかし、コンパクトミニバン(ミニミニバン)の分野で3列シートとなると、デザインの入る余地は少ないものだ。ホンダ・N-BOXのように「箱」になるのが合理的だ。その条件がありながら、シエンタのこれほど個性を打ち出せたデザインは評価されてよいはずだ。

 今回のトヨタ・シエンタのマイナーチェンジは、エクステリア、インテリアは新鮮味を取り戻す程度の変更であるようだ。全モデルは3列シート6人乗りと7人乗りだけであったが、2列シート5人乗りを加えるようだ。前モデルからの、3列目のシートを「ダイブイン格納」と称して2列目シートの下に潜り込ませる工夫は、コンパクトミニバンにはうれしい工夫と言えた。さらに、HV車でもフラットな床面積を確保し、バッテリーを収納していることは、使い勝手の上でHVの魅力を失わせない工夫として評価したい。この、シエンタの低床プラットフォームはTNGAには適合していないが、新プラットフォームに生かされプリウスの低床になっていったものと見える。

 新型シエンタの運転支援システムは全面的に改良されるようで、「Toyota Safety Sense」に名称を統一、搭載してくるようだ。運転支援システムは電子制御装置のため進歩が速く、「3年たてば古代の遺物」と言われたパソコンと同様の世界になってきている。しかし、世界のメーカー各社は「開発が進むと、車格に関係なく最新の装置を積む」ことが常識となってきており、車の安全装置は車格に左右されずに均一とすることを目指しているのは、ユーザーにとって歓迎すべきことだ。衝突安全性能が車格によって劣っていることは許されないのと同じに解釈すべきと思われる。

 Toyota Safety Senseの特徴としては、「単眼カメラとミリ波レーダー」を組み合わせたセンサーを用いてきたことだ。今度はコンビニのガラスを捉えることが出来るようになっているので、アクセルとブレーキの踏み間違いをしても、発進を防ぐことができるようだ。

 少し前、「トヨタは運転支援システムに遅れている」と盛んに主張していたグループがあるが、電子システムは開発のスピードが速く、実際の各社の優劣も判定しにくいものだ。スバルの複眼カメラによるセンシングとの優劣は見分けにくい。今後も急速に完全自動運転に向かって、システムは進歩していくだろう。しかし、その落とし穴にも注意は必要だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードトヨタ自動車ミニバンシエンタフリード(ホンダ)

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