近大水産研究所、ゲノム編集で筋肉量を増やしたマダイを生産

2018年9月5日 12:40

印刷

記事提供元:スラド

 近畿大学水産研究所が、ゲノム編集技術を使って筋肉量の多いマダイを生産する研究を進めているという(紀伊民報日経新聞朝日新聞)。

 ゲノム編集についてはたびたび話題となっているが、遺伝子をピンポイントで書き換えることで生物の形質を変化させる技術。今回話題となっている手法は、「筋肉の成長を抑える遺伝子」を改変することで筋肉量を増やすというものだそうだ。現在は研究段階だが、筋肉量が従来比で2割ほど多い個体を作り出せているという。ただ、ゲノム編集の安全性などはまだ議論が十分に進んでおらず、製品化はまだ先のようだ。

 なお、同研究所は以前より様々な水産物の養殖の研究に力を入れており(過去記事)、クラウドを使った稚魚出荷作業の自動化なども話題となった。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | ニュース

 関連ストーリー:
遺伝子編集技術で意図しないDNA損傷の可能性 2018年07月20日
米国農務省、遺伝子編集技術について規制しない方針を示す 2018年04月06日
遺伝子組み替え大豆ならぬ「遺伝子編集大豆」の作製に成功 2017年10月17日
富山実験場の「近大マグロ」養殖研究、いったん打ち切り 2016年02月13日
クロマグロ完全養殖への道 2002年07月06日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事