イオンモール、中国山東省の2号店を2019年度中に開業へ

2018年8月24日 09:04

印刷

イオンモール青島西海岸新区の完成イメージ(イオンモール発表資料より)

イオンモール青島西海岸新区の完成イメージ(イオンモール発表資料より)[写真拡大]

 イオンモールは中国山東省の青島市で「イオンモール青島西海岸新区」を2019年度に開業することを決めた。山東省では煙台市で5月にオープンした「イオンモール煙台金沙灘」に次ぐ2号店となる。イオンモールは山東省を成長力が高い4大地区の1つと位置づけ、販売促進に力を入れている。

【5月に1号店】イオンモールが中国山東省初出店、「煙台金沙灘」25日オープン

 イオンモール青島西海岸新区は敷地面積約6万5,000平方メートル。施設の詳細な概要は明らかにされていないが、延べ床面積約22万平方メートルの施設を建設し、うち約7万1,000平方メートルをテナントへの賃貸に充てる。駐車場は屋上などに整備し、約2,600台分を確保する方針。開店予定は2019年度中としている。

 青島市は山東半島の南端に位置する港湾都市で、人口約920万人を擁し、山東省最大の都市となっている。19世紀末にドイツの租借地となり、西欧風の街並みや青島ビールなどの産業が築かれた。第1次世界大戦では旧日本軍がドイツ軍の要塞を攻略し、一時日本の占領下に置かれたこともある。

 現在は中国海洋産業の中心都市となり、近代的な製造業やハイテク産業が多数立地する中国東部沿岸地域の工業拠点として発展している。出店場所の西海岸新区は市中心部から膠州湾を隔てた西岸にあり、2014年に中国9カ所目の国家級新区として設けられて以来、産業、住宅の開発が急ピッチで進んでいる。

 計画地は新区内を東西に貫く主要幹線の濱海大道に面し、2018年末の完成に向けて建設工事が続いている地下鉄13号線の新駅とも直結する。イオンモールは今後も産業の発展と人口増加を見込める有望な場所と考えている。

 イオンモールは中国国内で成長力を持つ地域として北京市や天津市など4つのエリアを位置づけ、出店や販売強化を進めている。山東省もその1つで、5月に山東半島北部の煙台市で山東省1号店をオープンさせたほか、グループ企業の青島イオンが1996年から事業展開してイオンブランドの浸透を図っている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事