8月13日、ペルセウス座流星群が最大に出現 1時間40個以上観察も

2018年8月11日 20:13

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2018年8月13日0:00頃、東京の空(C)国立天文台

2018年8月13日0:00頃、東京の空(C)国立天文台[写真拡大]

●新月で絶好の観察条件、ペルセウス座流星群

 火星大接近に始まった2018年8月の星空、13日(月)にはペルセウス座流星群が絶好の条件で観察できる。最も流星群が観察できる極大が13日にあたる。8月11日が新月となるため、月の光がほとんどない状態で星が流れる様子が見られそうだ。

【こちらも】ペルセウス座流星群8月13日に極大 月明りなく好条件

 実際のところ極大と思われる時刻は日本時間午前10時のため、残念ながら観察はできない。しかしながら12日夜から13日夜にかけては極大に近い状態で観察できる。また、「13日から14日にかけてもかなりの流星を見ることができそう」(国立天文台)とのことだ。

●1時間40個以上も流れ星を観察可能

 ペルセウス座流星群は北極星の右側、北東方向に出現する。午後9時頃に見え始め、未明にもっとも高い位置に来る。流星群は地平線に近いとほとんど現れず、高い位置に最も多くなる。従って夜半すぎから夜いっぱいが観察に適している時間だ。空が明るくなり始める前が、最も多くの流星が出現する時間帯とはなる。

 月明かりはほとんどないので、町の明かりに影響されない場所であれば、1時間当たり40個以上の流星が見られるとのこと。流星はペルセウス座にある放射点から放射状に広がって出現するので、1点ではなく広く夜空を見ている必要がある。

観察の方法について国立天文台は

・双眼鏡や望遠鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。
・レジャーシートなどを用意して寝転んで観察しましょう
・屋外に出てから暗さが目に慣れるまで最低でも15分は観察しましょう
・事故に注意し、他人迷惑な行為は止めましょう

と推奨している。

●17日は木星と月が接近 まだまだ続く夏の天体ショー

 8月の天体ショーはまだまだ続く。8月17日(金)には南の空に月と木星が接近して見える。三日月の左下に輝く星が木星だ。木星の右側地表近くに輝くのが宵の明星、金星。左斜め上には土星、その左に赤く輝くのが火星だ。金星は日没後2時間くらいで沈んでしまうのが残念だが、日没後しばらくは4つの惑星を同時に見ることができる。さらに 8月21日(火)には月と土星が大接近して見える。

 星空観察は空気が澄んでいる冬の方が条件はいいが、夏は気温を気にしなくていいだけに、長時間の観察が可能だ。流星群は思った通りになかなか現れないことが多いので、少し長めに夜空を眺めてみよう。(記事:norijun・記事一覧を見る

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