熱波による死者、対策なければ2080年には約8倍にも オーストラリアの研究

2018年8月7日 21:25

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●亜熱帯地域では775%の増加が予測される熱波による死

 オーストラリアのモナシュ大学が率いる国際研究チームは、科学誌『プロス・メディシン』に、2031年から2080年における熱波とそれに伴う死者増加についての研究結果を発表した。研究には、今後数十年は人間の健康に及ぼす熱波の影響はますます深刻化すると報告されている。とくに、熱帯・亜熱帯地域では、死者が775%増という劇的な予測がされている。

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●寒冷地で深刻な「地球温暖化」

 2018年の夏も、世界各地で記録的な猛暑となっている。これまで寒冷地とされていた地域における気温の上昇がとくに顕著であり、今後数十年の地球の劇的な変化を予測し懸念を抱く研究者も少なくない。

 今回の研究では、1971年から2010年の気候や気温の変化をベースにして、20カ国412カ所の2031年から2080年までの熱波による死亡数の増加を予測した。

●さまざまなレベルから算出された数字

 研究チームの予測は、それぞれの地域の人口密度、地形、温室効果ガスのレベルとそれに対する政策、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)を考慮し、軽度から重度まで4つのレベルのモデルで作成された。

●適応戦略なしでは劇的に増加する熱波による死

 このモデルのうち、温暖化に対する政策がないまま変化を受ける最悪のケースでは、熱帯・亜熱帯地域の熱波による死者は劇的に増加するという結果が出ている。とくに、ブラジル、コロンビア、フィリピンの海岸沿いでは、775%の増加となっている。また、比較的被害が少ないといわれるヨーロッパでも、400%以下という数字が出ている。

 日本は、増加率最も低い275%以下、またアメリカをはじめとする北米は275%から400%の増加である。

●赤道直下の貧しい国々を直撃する熱波

 研究チームを率いたモナシュ大学の郭教授は、「将来に起こりうる熱波は、より頻繁でより長期にわたることが予想される。地球温暖化の対策を急がなければ、特に赤道直下の貧しい国々を襲う熱波とそれに伴う死者は増加する一方である」と結んでいる。

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