企業が新卒採用で重視するのは「課題解決方法の発想・着想力」 アドビ調査

2018年7月23日 11:21

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 アドビ・システムズ は、新卒採用業務に従事する人事担当者536人を対象に、新卒採用の現場で学生の「創造的問題解決能力」をどの程度重視しているかを調査。結果、就職人気企業ほど、「クリエイティビティ/創造性」を重視していることが分かった。

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 アドビでは、「創造的問題解決能力」を、“創造性に富んだ革新的な方法で問題や課題に取り組む手法”と定義。「課題発見能力」、「課題解決方法の発想力/着想力」、「情報分析能力」、「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなせる能力)」、「クリエイティビティ/創造性」、「プレゼンテーションスキル」の6つのスキルに分類している。

 採用担当者が新卒採用で特に重視するスキルは、「課題解決方法の発想力・着想力」だった。就職人気が高い企業(過去に就職人気ランキングなどでランクインしたことのある企業)、それ以外の企業ともに9割を超える企業がこのスキルを重視すると回答。一方、就職人気企業は、「クリエイティビティ・創造性」「プレゼンテーションスキル」「デジタルリテラシー」が、その他の企業と比べてより顕著に高いレベルを求めていた。

 昨今会社で必要とされる「デジタルリテラシー」が具体的にどのようなスキルかについては、全回答者の7割以上が基本的なオフィスソフトが使えることと回答。しかし4割近くは学生のスキルが不足していると感じているようだ。さらに、人気企業では、それ以外の企業と比較すると、「イラスト制作や加工」「印刷物の作成」「写真加工」「動画編集」といった、より高度な技術が求められていた。

 企業の採用担当者9割は、昨今のテクノロジーの進化や社会の変化に伴い、新卒採用の現場においても5年前と比べて変化を実感していた。また同様に9割以上が、今後5年で新卒採用が変わっていくと感じていた。つまり、今求められているスキルが時代とともに変化していくことを意味している。学生たちは時代の流れを読み、時代にマッチしたスキルを習得することが強く求められるのだ。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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