日野自、大型ハイブリッドトラックを2019年夏に発売

2018年7月18日 16:47

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日野プロフィア ハイブリッド。(画像:日野自動車発表資料より)

日野プロフィア ハイブリッド。(画像:日野自動車発表資料より)[写真拡大]

 日野自動車は、大型ハイブリッドトラック「日野プロフィア ハイブリッド」を開発、2019年夏に発売すると発表した。

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 同社は、25年以上に渡るハイブリッド開発の実績を背景に、これまで難しいとされてきた高速走行が多い車両での燃費効果を発揮できるハイブリッドシステムを開発した。既にディーゼル車において導入している先進安全技術も備えて、環境性能と安全性能を高次元で融合させた革新的大型トラックとして、日野プロフィア ハイブリッドを世に送り出す。

 大型トラックは、基本的に高速道路での定速走行が活動の中心となる車種である。発進、停止の頻度も少なく、ハイブリッドシステムの持ち味を生かす機会の少ないものであるというのが一般的な認識であった。だが日野自動車は、大型トラックがその質量の大きさゆえに下り坂での減速エネルギーが非常に大きいことに着目した。

 3D地図情報などをもとに、ルート上の勾配を先読み、AIが走行負荷を予測して最適なハイブリッド制御を行うという世界初の技術を採用。これによって、減速エネルギーを効率的に回生・活用することで、大型トラックの走行条件においての燃費効果を実現した。社内試験では、ディーゼル車に対し、約15%のCO2削減効果を得られているという。

 この日野プロフィア、ハイブリッド、積載量や航続距離などのトラックにとっての重要な基本性能や、使い勝手そのものは、ディーゼル車と同等であり、純粋に燃費低減や運行経費の節減が見込めるという。モーター走行によって走行中の騒音や振動も低減し、ドライバーの疲労軽減にも貢献することができる。また、外部への給電機能があり、災害時非常電源としても活用することが可能であるという。

 その他、新ハイブリッドシステムに採用された主な技術は以下の通り。

・ブレーキ強調回生制御
 フットブレーキ使用時に減速エネルギーを回収するため、回生ブレーキが優先される制御を行う。

・リチウムイオンバッテリー採用
 大容量のバッテリーで大型トラックの大きなエネルギーを充電できる。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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