糸井重里氏ならではの、一風変わったEC「ほぼ日」の枠組み

2018年7月13日 11:51

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「ほぼ日」の糸井重里社長は、高校で私の1年先輩。「コピーライター」なる職種を確立した御仁でもある。が一度は頂点に立ちながら「コピーで商品が売れるわけではない」という蘊蓄深い言葉を残し、視界からは身を引いた。

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 そんな糸井氏が1998年6月6日から毎日書き始め、ネットを介して配信を始めたのが「ほぼ日刊イトイ新聞」(今年6月で創刊19周年)。現行ECビジネスの根っこは全て、同新聞の発行に求めることができる。その最たるものがネット通販で売られている『ほぼ日手帳』。「オリジナル」版にはじまりA5判の「カズン」、週間タイプの「Weeks」、英語版の「Planner」。そして昨年12月に発売されたのが「ほぼ日5年手帳」。糸井氏の手帳なる一物に捧げた「拘り」を感じさせる一冊である。接した瞬間、「手帳は単なるメモ帳じゃないよ」というメッセージを感じた。1日当たり178マスの方眼スペースには「イベントスケジュール」「書き残しておきたいその日の出来事」「フッと浮かんだ、食べたいもの」「その日の訪問先」「読んだ本」などなどを記しておく。手帳という代物の既成概念に囚われない一冊。ホームページには「ほぼ日5年手帳」は、コピーライターとしても知られた糸井氏の手によると思われる「自分だけの『LIFEのBOOK』」で〆られている。

 ほぼ日はこのほか、二つの事業領域を有する。一つは「ドコノコ」。犬や猫の写真を投稿して楽しむSNSサイトの運営。いま一つは「TOBICHI」。ほぼ日が提供運営する場所。2店舗。店舗・ギャラリー・イベント会場など催し物の場所。「ほぼ日」関連グッズの常設ショップも、しっかりと整備されている。TOBICHIの名の由来は、「展覧会を開くエディター達にとっては、かっこうの“飛び地”になる」とされる。

 同社がジャスダック市場に株式を公開したのは、昨年3月17日。売上の約3分の2を「ほぼ日手帳」シリーズが占めている。一時「ドコノコ」「TOBICHI」展開の初期投資負担や積極的な人材採用コストが重石となったが、峠を越え順調な展開となっている。(千葉明)

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