人類の進化に「降水量の変化」が大きく影響した可能性が明らかに

2018年7月12日 09:21

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 人類の進化が、降水量の大規模な変化によって大きく影響した可能性があることを明らかになった。それを明らかにしたのは、海洋研究開発機構とフランスの共同研究チーム。

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 研究チームは、古代人類種の化石が数多く発見され「人類のゆりかご」とも称されている、南東アフリカのリンポポ川流域で調査をおこなった。

 古代人類が占める大陸生態系の進化において、気候や環境の変化が重要な役割を果たしたと考えられてはいたが、リンポポ川流域を含む地域の気候や環境の変動については、ほとんど解明されていなかった。

 そのため、過去数百万年にわたるリンポポ川流域を含む地域の気候や環境の変動については、議論の的になっていた。

 そこで研究チームは、リンポポ川河口の沖合で得られた海洋堆積物を分析し、堆積物中にみられる鉄/カルシウム比が有用であることを突き止めた。そして、南東アフリカの過去200万年にわたる降水量の変化を復元することに成功したのである。

 復元した過去の気候シミュレーションにあわせて、古代人類種のアウストラロピテクス・セディバとパラントロプス・ロブストスの生態、環境に関するデータを比較した。

 その結果、アウストラロピテクス・セディバがその生活環境に適した比較的湿潤な時期である約200万年前に出現したことが判明。

 また、降水量が減少傾向となったことにより、パラントロプス・ロブストスが好んでいた生息地が減少した結果、約60万年前に絶滅した可能性が示されたのである。

 ちなみに古代人類のアウストラロピテクス・セディバ(哺乳類霊長目ヒト科)、パラントロプス・ロブストス(哺乳類霊長目ヒト科)は、両種とも絶滅種である。

 今後の展望として研究チームは、南東アフリカに沿って南に流れるアガラス海流が地域の気候や気象システムに影響を与えることは分かっているものの、過去の効果については判明していないため、アガラス海流の過去における役割について調べていきたい、としている。(和田光生)

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