焼かないバーベキューが急増中 女性の間では室内型が人気 BBQ GO!調べ

2018年7月9日 17:00

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バーベキューのイメージも近年は変りつつあるようだ。

バーベキューのイメージも近年は変りつつあるようだ。[写真拡大]

 日本ハムが運営する国内最大級のバーベキュー情報サイト「BBQ GO!」が行ったバーベキューに関する意識調査によると、「焼かないバーベキュー」が増加傾向にあり、女性の間では「室内型バーベキュー」へのニーズが高まっていることが分かった。

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 調査は、過去1年間のうち1回以上バーベキューに行ったことがある19歳~59歳の男女600名に対して行われた。

 調査によると、焼くバーベキューしか体験したことがないと回答したのは全体のわずか6%だったという。では、「焼く以外の調理法を教えて」という質問には、「アウトドア用のクッカーやガスバーナーで煮る・茹でる」(4人に1人)、「飯ごうやライスクッカーで炊く」(3人に1人)、「燻製器・スモーカーで燻製」(4人に1人)という結果となった。

 日本のバーベキューは炭などで火を起こして焼く「焼肉スタイル」が主流だが、火を起こさず肉を焼かないバーベキューも実は増えているのだ。カレーやアヒージョ(オイル煮)、シメの炊き込みご飯に、燻製で手作りおつまみと多彩なメニューを楽しむ人も多い。

 続いての質問は、「バーベキューをどこで行ったか?」。男性の第1位「川・湖畔」、第2位「公園」、第3位「山間・林間・高原」だった。一方、女性の第1位「室内・屋内・テラス」、第2位「公園」、第3位「川・川畔」となった。

 バーベキューブームを牽引する東京・神奈川・大阪といった大都市で昨年あたりから急増しているのが、室内型のバーベキュースポットだ。女性が日焼けや化粧崩れを心配しなくても良いといった点が室内型の大きな特徴。それ以外にもオシャレで衛生的な設備・環境、炭火ではなくガスグリルやホットプレートを使用した汚れないバーベキュー、インスタ映えする食材・メニューなど、あちらこちらに女性視点へのこだわりがみらえるスポットが増えている。

 男性の言い分としては、大自然の中で汗かきながら火を起こし、日焼け・森林浴を楽しむのがバーベキュー、というところだろう。だが、バーベキューを主導的に楽しむアクティブな女性が増えるにつれ、今後室内BBQへの傾向はますます強まっているのではないかと予想される。

 バーベキュー=焼肉・大自然という方程式は崩れつつあるというのが今回の調査で分かった。実際、バーベキュー場で鍋パーティやたこ焼きパーティーを楽しむキャンパーも見かけるようになっている。これまでの固定概念にとらわれず、参加者が「食べて飲んで楽しめればOK」と柔軟に考える層が増えることが、さらなるバーベキューブームを加速させていくことだろう。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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