新入社員、上司からの"友達申請"は「嫌だ」が56.6% 産能大が調査

2018年6月21日 06:58

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画像はイメージです。(c) 123rf

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 20日、産業能率大学は「2018年度新入社員の会社生活調査」を発表した。この調査は、1990年度から継続して行われ今年で28年目。産能マネジメントスクールが実施したセミナーに参加した新入社員445人を対象に行われた。今回、多岐に渡る調査項目から、メッセージアプリや新しい働き方、年功序列や成果主義といった時流に沿った内容に注視した。

【こちらも】上司からの”Facebook友達申請” 新入社員の過半数が「イヤだ」

■上司から友達申請を送られたら? 過半数が「嫌だ」

 「上司からSNSで“友達申請”(リクエスト)があったらどう思うか」という問いには、「嬉しい」10.8%、「どちらかといえば嬉しい」32.6%、「どちらかといえば嫌だ」34.4%、「嫌だ」22.2%と回答。「どちらかといえば嫌だ」と「嫌だ」を合わせれば、56.6%と過半数が「嫌だ」と感じる結果に。

 特に「嫌だ」については、2014年度は14.0%、15年度は16.1%、16年度は19.1%、17年度は18.7%と上下していたものの20%は超えなかった。ところが今年は20%を超え、2014年度からの5年間でも最多となっている。

■メッセージアプリで使用しても良いと思う内容とは?

 「LINEなどのメッセージアプリを業務で使用したいか」について、「使用したい」52.3%、「使用したくない」49.3%。

 「使用したい」人が業務で利用して良いと考える内容は、「社内におけるスケジュール調整」82.2%、「遅刻の連絡」58.7%、「社内の打ち合わせ」46.2%、「欠勤の連絡」45.8%。社内のみにとどまる内容を主に挙げている。

■メッセージアプリを使用したくない人の理由

 「使用したくない」人の83.1%が「プライベートで使うものだと思っているから」と回答した。

 男女別に見ると、男性は「相手に失礼」47.4%、「アカウントを知られたくない」32.5%、「長文を打ちにくい」22.7%、「既読がつく」17.5%。対して女性は「アカウントを知られたくない」41.5%、「相手に失礼」36.9%、「長文を打ちにくい」30.8%、「既読がつく」27.7%という回答だった。

■副業やテレワークなど新しい働き方にも関心が高い

 「会社に副業・テレワーク・時差出勤の制度があったら利用したいか」については、副業制度は「利用したい」が26.6%、「どちらかといえば利用したい」が30.0%で合わせて56.6%と半数を超えた。続いてテレワークは、「利用したい」31.3%、「どちらかといえば利用したい」34.5%、計65.8%とこちらも半数以上。

 時差出勤は、「利用したい」49.2%、「どちらかといえば利用したい」30.7%、合計79.9%とおよそ8割が「時差出勤利用」への意向を示している。

■年功序列と成果主義はどちらが良いか

 全体では、年功序列が44.6%、成果主義は55.4%。男女別に見ると、男性は年功序列が46.4%、成果主義が53.6%、女性は年功序列が39.7%、成果主義が60.3%。男性より女性の方が「成果主義を希望する人」が多くなっている。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る

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