日米欧の注目経済指標:日本のコアインフレ率は伸び悩みか

2018年6月16日 15:08

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記事提供元:フィスコ


*15:08JST 日米欧の注目経済指標:日本のコアインフレ率は伸び悩みか
6月18日-22日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■19日(火)午後9時30分発表予定
○(米)5月住宅着工件数-予想は131.1万戸
参考となる4月実績は128.7万戸で3月実績を下回った。5月については4月に減少した反動で130万戸の大台を回復すると予想されるが、3月実績の133.6万戸を上回る可能性は低い。住宅取得者の所得水準に大きな変化はないことも影響しているものとみられる。

■22日(金)午前8時30分発表予定
○(日)5月全国消費者物価コア指数-予想は前年比+0.7%
参考となる4月実績は前年比+0.7%で上昇率は3月実績を0.2ポイント下回った。携帯電話機の価格が伸び悩んだことやテレビ、パソコンの価格低下がインフレ率の上昇を抑える一因となった。5月については、外食や運送料など人手不足に起因した値上げが進むことなどから、コアの物価上昇率は4月実績並みとなる可能性が高い。

■22日(金)午後5時発表
○(欧)6月マークイットユーロ圏製造業PMI -予想は55.0
参考となる5月実績は55.5で5カ月連続の低下。ユーロ圏の経済成長率は鈍化していることを示唆する結果となった。6月については、4月時点の鉱工業生産が低調だったことなどを考慮して5月実績をやや下回る水準にとどまる見込み。

■22日(金)午後10時45分発表
○(米)6月マークイット製造業PMI -予想は56.3
参考となる5月実績は56.4で4月実績をわずかに下回った。ただし、5月ISM製造業景況指数は58.7に改善しており、雇用や新規受注は高い水準を維持していることから、6月製造業PMIは5月実績をやや上回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、18日(月):(日)5月貿易収支、19日(火):(欧)4月ユーロ圏経常収支、(米)5月建設許可件数、20日(水):(米)1-3月期経常収支、(米)5月中古住宅販売件数、21日(木):(米)6月フィラデルフィア連銀景況調査、22日(金):(欧)6月ユーロ圏総合PMI、(米)6月マークイット総合PMI。《FA》

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