コスプレコミュニティ「Cure」がゲームコミュニティ「Topchain」と提携

2018年6月12日 11:48

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TopChainのロゴ。(画像: キュアの発表資料より)

TopChainのロゴ。(画像: キュアの発表資料より)[写真拡大]

 グローバルな展開で72万人以上の会員数を持つコスプレプラットフォーム「Cure WorldCosplay」を運営するキュアが、分散型ブロックチェーンゲームの世界有数ブランドである「Topchain」とのパートナーシップを結んだことを発表した。

■ブロックチェーンとは

 ブロックチェーンとは、分散型台帳システムと呼ばれる新進気鋭のデータベース構築システムである。この技術を使用した最も有名な物といえばビットコインだろう。

 ブロックチェーンという技術が実現するのは「非中央集権型」の管理体制である。例えば通貨の場合、中央銀行という絶対的な支配権をもつ発行元が存在して、通貨の供給量を自由に操ることができ、それが「中央集権型」の管理体制とされる。

 ブロックチェーンは複数の平等な立場の管理者達が、データを分散させて共同で管理することで中央管理者の存在しないフラットな管理体制を可能にするものである。

■Topchainの試み

 中央集権型の管理体制は何も通貨だけでなく、例えばゲーム事業も似たようなものである。現在において開発を担う企業や個人は、絶対的な権限を持つ管理者の存在する「プラットフォーム」、つまりは市場で高い使用料を払って開発を行い、ユーザーに売り出すしかなく、販売コストは膨れ上がる一方である。

 そんな現状に一石を投じたのがTopchainというプロジェクトだ。ブロックチェーンを利用した完全平等なプラットフォームを形成して中間搾取を無くし、ゲーム開発者とユーザーをダイレクトに繋げることを目的とした活動が今も進められている。

■Cureとのコラボレーションが意味するもの

 一方でCureもコスプレという巨大なマーケットで世界最大規模のプラットフォームを運営している企業だ。コスプレという事業はゲームとの関連が深く、両社の親和性は非常に高いと言える。

 今回のパートナーシップは、ゲーム開発者とユーザー、そしてコスプレイヤー達を一つの巨大なリングで繋げることに等しい。その巨大なコミュニティはゲームやアニメなどの2次元的な商材の流通を、根底から覆す可能性を秘めている。(記事:野崎 隆央・記事一覧を見る

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