概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小反落、貿易戦争への警戒感が再燃

2018年6月4日 11:40

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記事提供元:フィスコ


*11:40JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小反落、貿易戦争への警戒感が再燃
【ブラジル】ボベスパ指数 77239.75 +0.63%
1日のブラジル市場は3営業日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比486.13ポイント高(+0.63%)の77239.75で取引を終えた。75524.43から78168.54まで上昇した。

中盤はマイナス圏に転落したが、その後は再び買い戻された。物資供給の回復が好感された。政府はこのほど、トッラク運転手のデモが引き起こした物資不足について、すでに解消されたと発表した。一方、貿易戦争への警戒感が高まっていることが指数の上値を押さえた。

【ロシア】MICEX指数 2295.34 -0.33%
1日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比7.54ポイント安(-0.33%)の2295.34で取引を終了した。2311.95から2292.97まで下落した。

後半はプラス圏で推移したが、引け間際にマイナス圏に転落した。原油価格の下落が圧迫材料となり、資源の一角に売りが広がった。また、貿易戦争への警戒感が高まっていることも指数の足かせとなった。一方、通貨ルーブルの上昇などが指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 35227.26 -0.27%
1日のインドSENSEX指数は小反落。前日比95.12ポイント安(-0.27%)の35227.26、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同39.95ポイント安(-0.37%)の10696.20で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらくプラス圏で推移したが、後半は売りに押された。貿易戦争への警戒感が再燃していることが指数の足かせになった。米政府は31日、鉄鋼とアルミの輸入関税について、これまで除外していた欧州連合(EU)、カナダ、メキシコにも導入すると発表した。

【中国本土】上海総合指数 3075.14 -0.66%
1日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比20.34ポイント安(-0.66%)の3075.14ポイントと反落した。

米保護主義の高まりを懸念。トランプ米政権は5月31日、鉄鋼とアルミの輸入関税に関し、これまで除外対象としていた欧州連合(EU)、カナダ、メキシコにも課すと発表した。米中貿易摩擦を巡り、2~4日にロス米商務長官が訪中し、本格的な通商協議に入ることも気がかり材料となっている。また、米MSCIが6月1日付で、MSCI新興国指数に中国A株を組み入れたことに関しては、いったん好材料が出尽くしたと受け止められた。《NH》

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