1834年創業の老舗和菓子店、花園万頭が自己破産

2018年6月1日 22:33

小

中

大

印刷

 花園万頭やぬれ甘なつとで知られる老舗和菓子店の株式会社花園万頭は、5月31日東京地裁へ自己破産を申請した。

■幕を下ろす老舗和菓子店

 花園万頭は1834年の創業であり、様々な百貨店の地下食料品売り場などで見かける老舗和菓子店だった。創業地は金沢で、当初の屋号は石川屋本舗、新宿にある花園神社前に移店したことをきっかけに、店舗名を花園万頭と変えている。

 ピークとされる1989年6月の売上高は約36億円となり、現在でも東京や神奈川を中心に46もの店舗がある。人気商品の「ぬれ甘なつと」や「花園万頭」、「花園羊羹」は、贈答品としても知られる存在だった。

■バブル期に端を発する破産の理由

 そんな有名店が幕を下ろすことになった理由は、バブル期から負い続けていた有利子負債と販売不振。主力店舗の撤退が続く中、新規出店も行いつつコストダウンを図る努力も行っていた。しかし取引先への支払いがここ数年滞るなど、信用不安が増しつつあったのも確かだ。

 負債額は2018年4月末で約22億円となる。破産申請後も店舗は営業しており、今後は事業譲渡を目指しているため、ブランドは残る可能性がある。

■和菓子の販売は停滞

 全日本菓子協会が2018年3月30日に発表した、2017年の「菓子生産数量・金額 推定結果」によれば、花園万頭の手がけるまんじゅう類が分類されている「和生菓子」は、生産数量、生産金額、小売金額ともに前年から横ばい。家庭内消費は堅調だが、贈答品としての需要は低迷が続き、規模の大小による事業者間格差も広がっているという。

 2013年の報道だが、西日本新聞によると、和菓子への世帯毎年間支出は20年間でまんじゅうが6割減、ようかんが4割減。花園万頭だけではなく、東日本大震災以降は全体的に贈答需要が減り、厳しい状況のようだ。一方で、全日本菓子協会によると、訪日外国人旅行者による菓子類のお土産購入額(推計)は増加傾向にあり、売上額は伸びている。彼らがお土産にしていると言われる抹茶味の菓子などの人気を活かし、巻き返しを期待したい。(記事:stellarlight・記事一覧を見る

関連キーワード東日本大震災訪日外国人外国人旅行者

「食品製造業」の写真ニュース

企業・産業の最新ニュース

RSS

もっと見る

主要ニュース

RSS

もっと見る

広告

財経アクセスランキング

広告

SNSツール

RSS

facebook

zaikeishimbun

いいね!

twitter

@zaikei_company

フォロー

google+

Hatena

広告

ピックアップ 注目ニュース