東京為替:ドル・円は109円60銭台、リスク選好のドル買い一服

2018年5月10日 12:15

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記事提供元:フィスコ


*12:15JST 東京為替:ドル・円は109円60銭台、リスク選好のドル買い一服
10日午前の東京市場で、ドル・円は弱含み。米金利の低下を手がかりに売り優勢となり、心理的節目の110円はやや遠のいた。ドル・円は109円91銭まで上昇し、110円トライが期待された。その後、米10年債利回り大きく低下したことで売りが強まり、ドルは109円60銭台まで弱含んだ。また、節目付近の上値の重さも意識されたようだ。

正午にかけては、米10年債利回りが2.98%台で下げ止まり、ドルは売り一服後は小幅に値を戻した。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持し、日本株高継続への思惑から円買いも後退しているもよう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円64銭から109円92銭、ユーロ・円は129円99銭から130円22銭、ユーロ・ドルは1.1843ドルから1.1868ドルで推移した。

【要人発言】
・トランプ米大統領
「イランは核開発再開なら深刻な結果を招く」

・オアNZ準備銀総裁
「どちらの方向にも、急いで金利を動かす状況にはない」
「為替相場は極めて良好」
「政策はインフレを引き上げるため拡大的である必要」

・日銀金融政策決定会合・主な意見(4月26-27日開催分)
「物価2%達成時期の記述、目標達成のコミットメントを弱めてしまうことになりかねない」
「展望リポートの物価目標達成時期はあくまで見通し。その変化と政策変更を機械的に結び付けているわけではない」

【経済指標】
・日・3月経常収支:+3兆1220億円(予想:+2兆8990億円、2月:+2兆760億円)
・中・4月消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.9%、3月:+2.1%)
・中・4月生産者物価指数:前年比+3.4%(予想:+3.4%、3月:+3.1%)《MK》

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