概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅に値下がり、新規材料を欠くなかで売られる流れ

2018年5月10日 09:54

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記事提供元:フィスコ


*09:54JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅に値下がり、新規材料を欠くなかで売られる流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 84265.49 +1.58%
9日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1309.44ポイント高(+1.58%)の84265.49で取引を終えた。82855.19から84447.30まで上昇した。

朝方は前日の終値近辺でもみ合ったが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。資源セクターの上昇が指数をサポートした。中東情勢の悪化に伴う原油価格の上昇が資源銘柄の買い手掛かりとなったもようだ。また、欧米市場の上昇なども買い安心感を与えた。一方、通貨レアル安の進行が指数の足かせになった。

【ロシア】
休場

【インド】SENSEX指数 35319.35 +0.29%
9日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比103.03ポイント高(+0.29%)の35319.35、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.22%(23.90ポイント)高の10741.70で取引を終えた。

小動きで寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。景気対策への期待が高まっていることが好感されている。地元メディアによると、政府はインド企業の輸出競争力を高めるため、セクター別の支援策を近日中に発表するという。

【中国本土】上海総合指数 3308.64 -0.07%
9日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.35ポイント安(-0.07%)の3159.15ポイントと3日ぶりに反落した。

新規材料を欠くなかで売られる流れ。上場企業の業績期待などで買われる場面がみられたものの、相場を支える政策や指標発表などの手がかりに乏しく、指数は中盤から再びマイナスに転じた。上海総合指数はこのところの上昇で、約1カ月ぶりの高値水準を回復していたこともあり、利食い売り圧力も意識されている。《CS》

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