8日の中国本土市場概況上海総合0.8%高で続伸、保険セクター上げ目立つ

2018年5月8日 17:00

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記事提供元:フィスコ


*17:00JST 8日の中国本土市場概況上海総合0.8%高で続伸、保険セクター上げ目立つ
8日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比24.85ポイント(0.79%)高の3161.50ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、26.06ポイント(0.79%)高の3311.10ポイントで取引を終えている。

企業業績の伸長期待で買われる流れ。付加価値税に相当する「増値税」の税率が5月1日から引き下げられたことを受け、上場企業の業績拡大を後押しするとの見方が改めて強まった。資金流入の期待も根強い。MSCI指数へのA株組み入れを6月に控え、近く詳細が発表されるとの観測も流れている。なお、取引時間中に公表された4月の中国貿易統計では、輸出入の伸び率がそろって前月から上向いた。

保険株が相場をけん引。中国太平洋保険(601601/SH)が5.5%高、中国平安保険(601318/SH)が3.1%高とそろって続伸した。中国銀行保険監督管理委員会が「税繰り延べ商業年金保険」のガイドランインを公表するなか、新保険商品の拡充による業績拡大の期待も高まっている。また、保険会社の安定経営を維持するための「保険保障基金」について、法人所得税を一部免税すると伝わったことも好材料だ。

「増値税」引き下げメリットが大きいと予測される自動車株やハイテク関連株も物色される。上海汽車集団(600104/SH)が2.9%高、三安光電(600703/SH)が1.6%高で引けた。消費関連株や資源・素材株、交通インフラ株なども買われている。
外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が1.45ポイント(0.45%)高の321.29ポイント、深センB株指数が11.00ポイント(1.01%)高の1098.59ポイントで終了した。


【亜州IR】《FA》

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