体から切り離した豚の脳を生かす実験、36時間の「生存」に成功

2018年5月3日 17:57

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記事提供元:スラド

 体から脳を切り離して生命維持装置内に入れ、脳だけを生かすという実験が行われた。その結果、36時間脳を「生かす」ことに成功したという(AFPMIT Technology Review)。

 この実験は米エール大学の研究チームが豚を使って行ったもの。屠殺場から入手した豚の脳に対し、ポンプやヒーターによる循環システムを備えた装置を使って人工血液を循環させたという。その結果、脳細胞は健康を保ち、通常の活動を行える状態になっていたという。ただし、その状態で「意識」を保っていたかどうかは分からないようだ。

 いっぽう、現在は動物実験段階ではあるが、もし将来的に人間の脳を使ってこのような行為が行われた場合には倫理的な問題が発生する可能性があるとの懸念もある。

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