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ビタミンをベースにしたサプリメント、過剰摂取の危険とは

2018年4月11日 22:05

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●科学的証明がないサプリメントの氾濫

 アメリカや欧州において、とくに高齢者のあいだで大ブームとなっているサプリメント。だが、科学的証明がまったくないサプリメントは、健康にまったく寄与しないどころか有害なこともあるという。過去には、心臓病のリスクを低下させると言われていたビタミンEは、現在では過剰摂取をすると前立腺ガンの発症率が高くなることが判明している。サプリメントの氾濫による弊害に学者たちは警鐘を鳴らしている。

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●アメリカでは半数以上がなんらかのサプリを摂取

 「ニューヨークタイムズ」によると、アメリカ人の半数以上がビタミンのサプリメントを服用しているという。使用する人の68%は65才以上が占める。また29%は、実に4種類以上のサプリを併用しているという結果が出ている。ヨーロッパでは、デンマークをはじめとする北欧での服用率が高いが、地中海周辺諸国ではサプリを摂取しているのは全体の20%以下であるという。しかしそれでも、55才以上のサプリの服用はここ20年間で4倍と急増している。

 アメリカの医師たちは、かつては健康の維持や予防医学の分野からサプリを支持することが多かった。しかし近年、医師たちはその処方に非常に慎重になっている。サプリの服用によって健康を維持するよりも、服用が誘発するさまざまな病気が明らかになってきたためである。昨今の研究では、サプリの過剰摂取は腫瘍の発症率の増加などとの関連性が指摘されている。

●ニーズではなくモード

 医師たちが重要視しているのは、サプリの服用がニーズに応じて行われるのではなく、流行を追うように摂取されている点である。サプリメントの有用性は、実際には非常に限られており、逆に副作用のほうが心配されるケースが増えている。たとえばビタミンEは、過剰に摂取すると前立腺ガン発症のリスクが高くなる。

 また、過去にはガンの発症を予防するといわれていたベータカロチンも、サプリによって過剰に摂取をすると肺ガンの発症率が上昇することが判明した。

 専門家によれば、高齢者にとって唯一有益なビタミンは「ビタミンD」であるという。ビタミンDは、骨、筋肉、脳を健康に保つ可能性があるためとしている。

●バランスの取れた食生活から必要なビタミンは摂取できる

 医師たちのなかには、果物や野菜、魚や肉といった食材をバランスよく摂取すれば、日常生活を送るために必要なビタミンは摂取できるため、サプリの服用は意味がないとも断言する人もいる。

 また、植物をベースにしたサプリメントにも副作用はないとは言い切れない。たとえば、グレープフルーツには、代謝に関連する酵素や薬物をブロックする作用があるため、過剰な服用は避けるべきだという。

 サプリメントの服用を考える場合は、それが必要であるか医師に相談し適量を理解する必要がある。

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