AKBグループ相次ぐ転落事故が示す黄信号は?

2018年4月5日 18:08

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 AKBグループでは、先週末から立て続けに2件のライブ中の転落事故が起きている。

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 埼玉スーパーアリーナで、3月31日に行われたHKT48の公演では、秋吉優花が足を骨折し、今月2日には同じ埼玉スーパーアリーナで、AKBの稲垣香織が頭部を骨折した。幸い、命に別状はないが、稲垣は大事をとって当面治療に専念する。

 立て続けに起きた事故に関して、AKBの総監督である横山由依は、事故を起こしたメンバーがパフォーマンスとファンサービスに一生懸命になるあまり起きた事故であり、今後は運営とも安全対策について話し合うというコメントを出したが、直後に指原莉乃が「対策も何もない。ステージに立つ人間が気をつけるしかない」と、横山のコメントを引用して、参加メンバーへの自覚を促す内容のツイートを残した(現在は削除)。

 指原の発言は至極まっとうなもので、横山に対しというよりも、すぐに「運営の責任がー!」と騒ぎだすネット民や無責任なファンへの牽制だと思われる。

 実際、ステージ上のメンバーに対し、イヤモニで「気をつけて」という指示は出しているようだし、運営を攻撃することで傷つくのは、自分の不注意による事故で怪我をしたメンバーであるということも確かであろう。

 元々、ライブの転落事故は珍しいことではない。ジャニーズなどは1年に1度ぐらいの割合で、転落事故が起きているし、先日は乃木坂の東京ドームで転落事故ではないが、照明機材が客席を直撃するという一歩間違えば死亡事故になりかねないアクシデントを引き起こしている。どんなに注意をしていても、起きるときには起きてしまうのだ。

 落ちたメンバーの心配もしないで、責任を追及し、運営だろうがメンバーだろうが叩きたいという人間は無視していいだろう。

 しかし……しかしである。

 今から2~3年前の指原莉乃なら、このような投稿をTwitterという場所でしただろうか?総監督である横山が「運営とともに対策を考えます」としたコメントに「対策もなにもない」と書き込むだろうか?

 この書き込みにより、横山の総監督としての威信は低下し、指原の存在感はより一層高まった。

 そりゃアイドルをしながら、支配人になり、プロデューサーになり、タレントもしている指原は有能なのは間違いないし、面倒見のよさもあるだろう。

 しかし、運営とメンバーのパイプ役だった彼女が、極論すれば「運営は悪くない、メンバーが悪い」という内容を、現役トップである横山の発言を否定する形で出すのは、あまりにも思慮が足りなく記者の目にはうつる。

 案の定、この発言をうけて、ネットでは怪我をしたメンバーそっちのけでスケープゴート探しに必死なファンが大騒ぎし、ライト層はドン引きして他のグループへと流れている。

 ここからは記者の独断・偏見も入るが、現在のAKBグループには、とにかく余裕がないように見えて仕方ないのだ。

 NMB須藤梨々花の衝撃的な脱退(総選挙での入賞直後の結婚宣言)、NGT48中井りかの炎上商法、相次ぐ中堅・ベテランの卒業、新メンバー募集に新グループ設立、ドラフト会議……。

 一見、華やかなようだが、過酷な生存競争により、メンバー1人1人が追い込まれているように見える。一時期推されていた宮脇咲良(HKT)や向井地美音(AKB)もセンターを外れたとたん過去のものであるかのような言い方をされているし、冠番組で推された早坂つむぎは卒業を発表した。

 今回の事故も、ファンサービスとして少しでもファンとの距離を詰めようと、客席に近づいたことが原因だろう。そうやってサービスをしなければ、すぐに握手人気は低下し、選抜から外れ、埋もれてしまうから。

 必死にスキルを高め、アイドルとしてスキャンダルもなく、真面目に頑張っても、この「成功ライン」から一度でも外れると、個人仕事が減り、たまのグラビアでは過激な露出を求められ、それでも「落ち目だ」と叩かれるのだから、手段を選んでなんかいられない。

 実際、「正統派アイドル像」を守って卒業したメンバーがその後どうなったかと言えば、売れているのは川栄李奈や島崎遥香といった曲者タイプであり、記者が思い浮かべられるのは山田菜々(元NMB)と松井玲奈(元SKE・乃木坂)ぐらいのものだ。

 NMBを…というより、NMBファンを思いっきり否定して立つ鳥跡を濁しまくった須藤が毎週テレビに呼ばれ、、内幕を暴露して炎上を続ける中井がレギュラーを獲得して、他のメンバーがどんどん替えの効く握手・劇場公演要員(もしくはその補欠)になっていく様子を目の当たりにすれば、メンバーやその周囲が焦るのも無理はない。

 現在のAKBGは、渡辺麻友という正統派アイドルのトップだったメンバーが卒業し、バラエティ・キャラありきの話題性重視路線に舵を切っているが、こちらの路線はあくまでもスパイスであり、王道はやはり楽曲とパフォーマンスとアイドル性があって初めて成立するものだ。

 幸いなことに、次世代グループの中心は、横山を筆頭に、岡田奈々、高橋朱里といった正統派路線なので、多少のブレーキはかかるであろうが、いずれにせよ、所属しているメンバーに過剰な心理的負担を強要するグループにはなって欲しくない。

 成長を見守り、応援していく、初期のまっとうなファンが増えることを願うばかりだ。(潜水亭沈没)

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