光科学の研究業績を顕彰する「晝馬輝夫 光科学賞」創設

2018年4月1日 06:52

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 光科学技術研究振興財団は、光科学の基礎研究・技術発展に関連する研究者を顕彰する賞、「晝馬輝夫 光科学賞」を創設すると発表した。4月2日から募集開始となる。

 光科学技術研究振興財団は浜松ホトニクス社を主な出捐者とし、2018年12月に30周年を迎える財団である。

 もともと同財団では若手研究者向けの表彰を行ってきたのであるが、「晝馬輝夫 光科学賞」は「独自に独創的な研究業績を挙げ日本の光科学の基礎研究や光科学技術の発展に貢献したと認められる、学識経験者からの推薦を受けた研究者」を対象とするものである。

 募集要項そのものは4月2日から同財団のWEBサイトにて発表される。

 受賞の対象となるのは、「日本の光科学の基礎研究や光科学技術の発展に貢献する研究において、独自に独創的な研究業績を挙げた研究者個人で、学識経験者の推薦を受けた45歳未満の研究者」。外国籍者の受賞は、日本の研究機関(大学等)に5年以上在籍し、その間に対象となる研究成果の中核を形成としていることを条件とする。つまりは日本国内向けの賞である。

 応募にはまず、推薦書と、研究論文を提出する。これは5年以内に発表されたもので、第一著者であることが条件となる。

 選考は審査委員会によって行われ、理事会が受賞者1名を決定する。当該一名には、賞状、賞牌、副賞500万円が贈られる。

 2018年度の選考日程は、4月2日から6月29日まで、受賞者の決定は2018年11月末。授賞式が2019年3月初旬に行われ、受賞者は受賞講演を依頼される。

 なお、1989年度から2017年度にかけて行われてきた同財団による表彰は毎年1~3名程度でひとり50万円、2017年までの類型が3,050万円。研究助成は年によって大きな開きがあるがおおむね増加傾向にあり、2017年度までの累計が、10億6,393万円となっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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