スマホを普段通り使うだけでストレス度測る技術 ドコモと東大などが開発

2018年3月20日 17:20

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 NTTドコモは19日、日常的なスマートフォン使用の過程でストレス状態を推定する技術を開発したと発表。開発は慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室、東京大学人工物工学研究センターと共同で行った。

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 まずストレスの定量的な計測は、精神医学分野における客観的な計測方法の1つである心拍間隔の揺らぎを解析して行う。心拍は周期的に変動するのが通常であるが、何かの異常が起きるとまた異なる変化が生じる。そこから人が受けているストレスの状態を数値化する。

 さらにこのような心拍データによるストレス度計測に協力した人が所持しているスマートフォンの各種データを、行動特徴として数値化する。数値化の対象となるのはストレス時に現れる行動約130種類だ。

 例えば位置情報や画面のON/OFFなど端末の利用状況を示すデータ、移動パターンや歩行、静止など身体的行動、電話の回数などが該当する。その行動特徴とストレス値の関係性をAIで学び、ストレス推定モデルを構築した。

 結果、心拍データ計測者のスマホから取得された行動特徴と他のスマホから得られた行動特徴を照合することで、おおよそのストレス状態がわかるようになったのである。ストレス状態を知りたい人は心拍計を身につける必要なく、普段通りスマホを使うだけでよい。

 今回の技術開発の背景には、年々増加傾向にある精神疾患の患者数と、それに伴うメンタルヘルスへの関心の高まりがある。現状ストレスの計測方法としてはアンケートによって主観的なストレスを自ら評価する方法と生体情報をもとに客観的に計測する方法がある。

 ただアンケートの場合は利用者による回答が必要で、生体情報、例えば心拍間隔を利用する際はその測定に心拍計が必要となる。今回開発された技術はそのような対応の必要なくストレスの推計を可能にする。活用すれば、ストレスマネジメントの意識向上や健康な心身状態の維持に寄与する見込みだ。(小椋恒示)

関連キーワードNTTドコモ東京大学慶應義塾大学メンタルヘルス

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