VR空間で画像やニュースなどを閲覧整理できる「コモル」、電通らが開発

2018年3月15日 11:55

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ヘッドマウントディスプレーに表示されるイメージ画像。(画像: 電通の発表資料より)

ヘッドマウントディスプレーに表示されるイメージ画像。(画像: 電通の発表資料より)[写真拡大]

 電通は14日、3D空間にて画像、動画、ニュースの閲覧などを行えるツール「コモル(COMOLU)」を発表した。仮想空間という、各情報を自由に配置し閲覧、整理できる環境をつくることでアイデアの着想を促す、VR活用の発想支援ツールである。新アイデアを生むためには新空間が必要とのコンセプトにより開発された。

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 コモルはヘッドマウントディスプレーを装着のうえ、専用のコントローラーを操作して使う。大きな特徴は主に5つある。

 1つめは収集した画像や動画を読みこみ、一覧表示できる点だ。360度の空間が全てそれらで埋め尽くされ、並び替えは自由に行える。上下左右至るところに表示された大量の情報を眺めながら整理し、そのうちにふと何かのアイデアを思い付いたら、付箋にメモして追加することもできる。

 そして新しい画像が欲しくなったときは、空間内でそのまま検索することが可能。音声認識やバーチャルキーボードを利用して検索語句を指定すれば、求めた画像が検索、表示される。この画像検索方法が2つめの特徴だ。

 3つめの特徴は最新ニュースの閲覧機能にある。鮮度の良いニュースにVR空間内で触れることでセレンディピティー、思いがけない偶然の発見を生み出し、新たなアイデアの着想を手助けする。

 4つめの特徴はそのようにして発見し整理した情報のアウトプットができる点である。考えがある程度固まったらフレームを選択後、興味関心をひかれた画像や付箋をPDF1枚にして保存することが可能だ。VR空間から現実世界へ、まとめた情報を簡単に出力できる。

 またVR空間で為された思考の過程は保存して他者と共有することができる。これが5つめの特徴である。手元の資料で情報を共有するのではなく、他者の意識が反映された空間を直接知ることは、これまでなかった直感的な理解に寄与するとみられている。

 その名の通り、自らの頭にこもって思索を巡らすための新空間を提供するコモル。電通にて活躍するVRの専門チーム2つと飯塚岳人氏が代表を務めるアタリの手によって開発された次代のツールである。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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