N-BOXが5カ月連続トップ! 新日鉄住金の世界初超ハイテンの威力

2018年2月11日 18:27

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ホンダの新型N-BOX(画像: 本田技研工業の発表資料より)

ホンダの新型N-BOX(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は、1月の軽四輪車通称名別新車販売台数(速報)を発表した。それによると、ホンダ「N-BOX」が前年同月比9.5%増の1万9,309台を販売し、5か月連続のトップとなった。ランキング上位は入れ替わりがあったようで、2位は日産「デイズ」(1ランクアップ)、3位はダイハツ「タント」(2ランクアップ)であった。

■人気のN-BOX、軽量化は世界初の超ハイテンにあった

 1月31日に新日鉄住金は、超ハイテン材を新型N-BOXに採用していたことを発表。センターピラーには外板部品用に開発した超ハイテン材(1180MPa級)、車体前部には骨格部品用に開発した「高穴広げ型」の超ハイテン材(980MPa級)を使用している。いずれも自動車への採用は、世界の鉄鋼メーカーで初めてとなる。

 従来、センターピラーは外板部品で、外観、割れ、シワ、寸法精度等の問題から軟鋼が使用されていたが、N-BOXには世界で初めてセンターピラーにハイテン材を使用した。開発されたのは、「1180MPa級冷延ハイテン」。これにより、断面内部に使用していたハイテンの補強材を省くことができ、車体の軽量化に寄与している。

 また、骨格部品には従来よりハイテン材が使用されていたが、新型N-BOXのフロントサイドフレームには、穴広げ性が比較的高い590MPaや780MPa級のハイテンではなく、新しく開発された、より高強度のある「高穴広げ型980MPa級冷延ハイテン」が使用されている。これにより、鋼板の薄手化が可能となり、これも軽量化に寄与している。この材は、ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」に世界で初採用されたもので、軽自動車に採用されたのは画期的なことと言えるだろう。

■安全装備をたくさん積めるのは軽量化のおかげ

 これからの自動車は、安全装備や自動運転装置、それにまだまだ重たいバッテリーなど装備しなければならない物が増える。新型N-BOXにも、最先端のホンダセンシングという安全装備が積まれ、安価な軽自動車であっても安心なクルマとして人気があるのだが、その裏には、見えないところに新たなハイテン材の使用などで工夫をし軽量化を果たす努力があることで、我々ユーザーに満足のいくクルマが作られていることを覚えておこう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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