6日の香港市場概況:ハンセン5.1%安で4日続落、本土系大型株が下げ主導

2018年2月6日 18:03

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:03JST 6日の香港市場概況:ハンセン5.1%安で4日続落、本土系大型株が下げ主導
6日の香港市場は急落。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比1649.80ポイント(5.12%)安の30595.42ポイントと4日続落し、本土企業株で構成されるH株指数が793.23ポイント(5.88%)安の12686.60ポイントと続落した。ハンセン指数は約1カ月ぶりの安値水準。下落率は2015年8月以来の大きさを記録した。売買代金は2580億1800万香港ドルに膨らみ、約2年10カ月ぶりの高水準となっている(5日は1648億8400万香港ドル)。

米株急落が投資家のセンチメントを冷やす。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが4.6%安と大幅に続落し、約2カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。下げ幅は史上最大を記録している。米株市場の不安心理を表すVIX指数(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は5日、前日比プラス115.60%の37.32ポイントと連日で急上昇した。

ハンセン指数の構成銘柄は全面安。本土系の大型株が下げを主導している。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が7.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が7.3%安、中国建設銀行(939/HK)が7.7%安、中国石油天然気(ぺトロチャイナ:857/HK)が5.8%安で引けた。


本土系不動産セクターも安い。碧桂園HD(2007/HK)が11.2%、中国恒大集団(3333/HK)が10.7%、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が9.8%、雅居楽集団HD(3383/HK)が9.3%、中国海外発展(688/HK)が7.9%、華潤置地(1109/HK)が6.4%ずつ下落した。

セメントや鉄鋼など素材セクターも下げが目立つ。中国中材(1893/HK)が9.8%安、中国建材(3323/HK)が9.2%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が8.5%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が7.9%安で引けた。

本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比3.35%安の3370.65ポイントで取引を終えた。時価総額上位の銀行株や石油株が安い。不動産株、資源・素材株、消費関連株、ITハイテク関連株、インフラ関連株なども下げが目立った。

【亜州IR】《CS》

関連記事