JR西、のぞみ保守要員を駅に常駐へ 台車亀裂問題を受け

2018年1月7日 22:06

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 JR西日本は、新幹線のぞみの台車に亀裂が入ったままおよそ3時間も運転を続けた問題を受け、管轄するのぞみの停車駅に車両保守担当社員を常駐させることを、再発防止策の一環として記者会見で発表した。

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 これは乗務員が異常を感じた場合、保守担当社員が当該車両を迅速に点検し、事故を未然に防ぐ体制を整えようというもの。どの駅に社員を常駐させるかなどの詳細は今後詰めるとしている。

 現在、保守担当社員はJR西日本管轄エリアのうち岡山市、広島市、福岡県那珂川町の3拠点に置かれているが、いずれも停車駅から離れているため、現場に駆けつけ調査を開始することに時間がかかっていた。

 この点を問題視し、2月をめどに駅に常駐できるよう体制を整える。さらに今回の台座亀裂に対しては、検証結果や再発防止策に関して外部評価を受けるべく、鉄道事故に詳しい関西大学の教授である阿部誠治氏を座長とした有識者会議を設置し、評価や提言をまとめる。こちらは3月末までを目途としている。

 台車に亀裂が入ったままおよそ3時間も運転を続けた問題については、岡山駅から乗車した車両保守担当社員が、新大阪駅での床下点検を要請したものの、東京の指令員が聞き逃していたことが昨年末の調査で明らかとなっている。

 一方、指令員はJR西日本の聞き取り調査で、隣に座る指令長からの問い合わせが重なったため要請が聞こえていない旨の証言をしていることから、現場からの情報が指令員にうまく伝達されておらず、異常に対して認識の違いが発生していたことが分かっている。

 以上のことから、駅に保守対応の人員を常駐し、対応力を強化するという方策が今回の問題を受けての対策の一環とする同社の主張は、隔靴掻痒の感が否めない。

 しかしながら、現在も新幹線を管轄区間内で走らせている現状があるかぎり、何も対策を打たないまま営業するのは利用者の理解は得られにくいと判断したものと推察できる。有識者会議での評価と提言を受けた上で、一日も早い根本的対策が待たれる。(M_imai)

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