概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は小反発、海外市場の上昇などが材料

2017年12月11日 10:57

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記事提供元:フィスコ


*10:57JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は小反発、海外市場の上昇などが材料
【ブラジル】ボベスパ指数 72731.84 +0.34%
8日のブラジル株式市場は小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比244.38ポイント高(+0.34%)の72731.84で取引を終えた。72489.15から73425.31まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は狭いレンジでもみ合った。海外市場の上昇を受け、ブラジル株にも買いが広がった。また、原油価格の上昇も支援材料。国内要因では、インフレの落ち着きが好感された。11月の消費者物価指数は前年同月比で2.80%上昇し、市場予想の2.88%を下回った。

【ロシア】MICEX指数 2104.99 +0.09%
8日のロシア株式市場は強含み。主要指標のMICEX指数は前日比1.84ポイント高(+0.09%)の2104.99で取引を終了した。2118.71から2097.29まで下落した。

買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、終盤は前日の終値近辺まで値を戻した。海外市場の上昇が好感され、ロシア株にも買いが広がった。また、原油価格の上昇も支援材料。一方、指数の上値は重い。原油価格が終盤に入って上げ幅を縮小させたことが指数の足かせになった。

【インド】SENSEX指数 33250.30 +0.91%
8日のインドSENSEX指数は続伸。前日比301.09ポイント高(+0.91%)の33250.30、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同98.95ポイント高(+0.97%)の10265.65で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。海外市場の上昇を受け、インド株にも買いが先行。国内では、貸し出しの伸び加速が景気の加速期待を高めた。インド準備銀行(中央銀行)は最新リポートで、11月の銀行の貸し出しペースが預金の増加ペースを上回ったと報告。インド経済の回復が本格化しているとの見方を示した。

【中国本土】上海総合指数 3289.99 +0.55%
8日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.94ポイント高(+0.55%)の3289.99ポイントと5日ぶりに反発した。

中国貿易統計の上振れが好感された。昼前に公表された今年11月の輸出入統計(人民元ベース)では、輸出の伸び率が前年同月比10.3%増(市場予想は2.0%増)、輸入が15.6%増(同12.5%増)と拡大したことが判明。輸出拡大を背景に、中国景気の先行きも楽観されている。金融市場の監督管理強化など不安材料がくすぶるなか指数は小安く推移していたものの、統計発表後に買い安心感が広がった。《NH》

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