JTB、シャープの携帯ロボット「ロボホン」が観光ガイドする京都旅行を販売

2017年12月11日 07:34

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ロボ旅のパンフレットイメージ。(画像: 発表資料より)

ロボ旅のパンフレットイメージ。(画像: 発表資料より)[写真拡大]

 シャープとJTB西日本は8日、シャープ製のモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用した京都への旅行商品を販売すると発表した。ロボホンは旅のパートナーとして、京都の街を巡りながら各所の観光案内をしてくれる。

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 商品名は「RoBoHoNと行く『ロボ旅』(京都)」。販売は15日より開始する予定だ。ロボホンは京都で旅行者に貸し出され、位置情報や施設に設けられた電波発信機に反応して観光地、店舗などの説明、また順路や付加情報の案内をする。

 さらに通常のロボホンだと受けられない、ロボ旅ならではのおもてなしを受けられる店も20カ所あるので、普段の旅行とは一味違った体験が望める。なお京都市内にある一部の飲食、体験施設では、店舗に置かれたロボホンが英語および中国語での案内をしてくれるという。

 ロボホンは身長約19.5cm、体重約390gのロボットで、持ち運びも容易。身振り手振りを交えての人間のような会話ができる点が特徴的だ。加えてロボホン自体を用いての電話やメッセージの送受信、カメラ撮影も可能。

 今回のロボ旅ではそんなロボホンを活用し、観光人材不足の緩和やロボットによるおもてなし観光の価値を検証する。可愛らしい挙動を見せ、観光案内、翻訳機能も備えるコミュニケーションロボットが世界的観光地の京都でどんな効果をもたらすかを調べるための取り組みだといえる。

 ロボホンの活用企画全体のプロデュースは株式会社ゲンによるもので、ロボットクリエーターである高橋智隆氏が監修している。ロボ旅の企画、実施、販売はJTBグループが行い、シャープは「ロボ旅アプリ」や「ロボ通訳」といった新規アプリの開発、英語および中国語による店舗説明機能の開発を担当した。

 ロボ旅の期間は2018年1月5日~3月末頃までの2日間または3日間。代金は大人1人24,800円~33,800円、発着は東京駅で、往復新幹線普通車指定席を利用する。ロボホンの案内エリアは、主として清水寺から円山公園周辺の京都東山エリアとなっている。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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