概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、金融監督管理の強化が警戒される

2017年11月28日 10:29

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記事提供元:フィスコ


*10:29JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、金融監督管理の強化が警戒される
【ブラジル】ボベスパ指数 74058.91 -0.13%
27日のブラジル株式市場は4日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比98.47ポイント安(-0.13%)の74058.91で取引を終えた。74157.15から73158.98まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤は前日の終値近辺まで回復した。原油価格の下落が資源セクターの売り材料。また、海外市場の下落や北朝鮮懸念の高まりなども警戒された。このほか、ロシアがブラジル産豚肉と牛肉の輸入を12月1日から禁止するとの報道が関連銘柄の売り材料。ブラジル産豚肉と牛肉からロシアで禁止されているラクトパミン(筋肉の成長を刺激する化学成分)は検出されたことが理由として挙げられている。

【ロシア】MICEX指数 2145.87 -0.71%
27日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比15.30ポイント安(-0.71%)の2145.87で取引を終了した。2164.32から2139.12まで下落した。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。原油安が嫌気され、ウエートの高い資源銘柄に売りが広がった。また、アジア市場の下落も足かせに。このほか、通貨ルーブル高の進行を受け、輸出資源大手に売りが加速した。

【インド】SENSEX指数 33724.44 +0.13%
27日のインドSENSEX指数は8日続伸。前日比45.20ポイント高(+0.13%)の33724.44、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同9.85ポイント高(+0.09%)の10399.55で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤にプラス圏を回復した。この日のアジア市場が軟調な展開を示しており、インド株にも売りが先行。また、SENSEX指数が前営業日まで7日続伸しており、足元での高値警戒感から伸び悩む展開となった。このほか、外国人投資家(FII)の売り越しが指数の足かせになった。

【中国本土】上海総合指数 3322.23 -0.94%
週明け27日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比31.59ポイント安(-0.94%)の3322.23ポイントと反落している。約3カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。

金融監督管理の強化が警戒される。投機的取引の懸念がくすぶり、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は1.4%安と7日続落した。今月中旬の急激な上昇に対し、「合理的な説明がつかない」と国営メディアが指摘したことが尾を引いている。また、さらなるレバレッジ縮小のため、当局は追加の抑制措置を打ち出すとの観測も流れた。中国の債券市場は今月に入り、利回りの上昇基調が鮮明化している。指数は下げ幅を徐々に広げ、中盤から一段安となった。《NH》

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