概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小幅続伸、企業業績の改善報告などが支援材料

2017年11月13日 10:29

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記事提供元:フィスコ


*10:29JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小幅続伸、企業業績の改善報告などが支援材料
【ブラジル】ボベスパ指数 72930.69 -1.93%
10日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1.05%(765.05ポイント)安の72165.64で取引を終えた。73018.60 から71919.66まで下落した。

小幅で寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。この日の欧米市場が軟調だったことが嫌気され、ブラジル株にも売り圧力が強まった。また、原油価格の下落も資源セクターの売り圧力を強めた。国内では、景気の回復遅れ懸念がやや強まっていることが引き続き足かせになった。

【ロシア】MICEX指数 2169.26 -0.66%
10日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比14.35ポイント安(-0.66%)の2169.26で取引を終了した。2190.56から2166.68まで下落した。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は弱含みの展開に転じた。原油価格の下落が資源セクターの圧迫材料。また、この日の欧米市場がさえない展開を示したこともロシア株の売り圧力を高めた。ほかに、21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)では、米国が複数の加盟国との間で意見が対立し、声明の公表に至らなかったことが警戒された。

【インド】SENSEX指数 33314.56 +0.19%
10日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比63.63ポイント高(+0.19%)の33314.56、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同12.80ポイント高(+0.12%)の10321.75で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤にプラス圏を回復した。企業業績の改善報告などが支援材料。自動車大手タタ・モーターズ(TTM)はこのほど、7-9月期の純利益が前年同期比195%増の250億2000万ルピー(約425億円)に達したと発表。売上高は同10%増の7015億6000万ルピーとなった。また、欧州時間に入ると、同市場が上昇した場合、インド株も連れ高の可能性がある。

【中国本土】上海総合指数 3432.67 +0.14%
10日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.88ポイント高(-0.14%)の3432.67ポイントと5日続伸し、2015年12月以来、終値ベースで約1年11カ月ぶりの高値を更新した。

政策などを追い風に保険株が上昇し、全体相場をけん引した。高値警戒感から指数は利食い売り先行で始まったものの、後場にはプラス圏に浮上している。インターネット通販の一大商戦日である「シングルデー」を翌日に控え、消費関連株などが買われたことも相場を支えた。《NH》

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