サッカー・ロシアW杯出場を掴んだ国、逃した国

2017年10月12日 11:23

印刷

■メッシ、C・ロナウドは出場決定!

 サッカーのロシア・ワールドカップ予選も最終盤を迎えた。今予選は最終節まで各大陸で混戦が繰り広げられたが、その中でもやはり一番注目しされていたのは、南米大陸予選で大苦戦したアルゼンチンだろう。最終節のエクアドル戦を残して6位と本選進出圏外という崖っぷちの状況で、どうしても勝利が必要だった。エクアドル自体は、南米の中では比較的力の劣るチームだが、高地キトにあるエクアドルのホームスタジアムでは、アルゼンチンは16年間勝利がなかった。

試合が動いたのは前半1分。先制したのはエクアドルだった。アルゼンチンにとっては最悪の立ち上がりとなり、絶望的な状況に追いやられた。しかし、この状況で大爆発したのが世界最高峰のサッカー選手、リオネル・メッシだった。

すぐさま反撃の狼煙となる同点弾を決めると、その後もゴールを量産。ハットトリックの大活躍で勝利し、地区6位から一気に3位まで押し上げワールドカップ出場の切符を手に入れた。

一方、ヨーロッパではポルトガルがグループ首位のスイスを破り、最終節で首位に躍り出たためワールドカップ出場を決めた。これにより、C・ロナウドのワールドカップ出場も決定した。

■一方泣いたチーム

 笑うチームがあれば泣くチームもある。南米ではアルゼンチンがワールドカップ出場を掴んだことによりまさかの結末を迎えたチームがある。チリだ。最終節を残した段階では地区3位と、進出圏内だった。最悪大陸間プレーオフにまわったとしても、相手は格下のニュージーランドのためワールドカップ出場はほぼ決定とも言えた。しかし、ブラジルに0-3で敗れまさかの6位後退。5位の大陸間プレーオフ出場すら果たせず本大会への出場を逃した。

 ヨーロッパでは死のグループに組み込まれていたオランダが、最終節スウェーデンに2-0で勝利するものの、得失点差で追いつくことが出来ず予選敗退となった。アメリカも北中米カリブ海で最下位のパナマに敗れ敗退した。

■プレーオフからも目が離せない

 そして、プレーオフに進出したチームからも目が離せない。日本とアジア最終予選で死闘を繰り広げたオーストラリア、ヨーロッパの予選で9勝1敗としながらもグループ2位になってしまったスイスなど注目チームが多々ある。このプレーオフ次第ではイタリアやスウェーデンと言った強豪チームの敗退もまだありうるのだ。

関連キーワード

関連記事